TONELIKOはここ10年ほど、毎年夏には子供たちを連れてカブトムシやクワガタの採集に行っています。
既に近場の採集ポイントを20箇所以上把握していますので、毎年3桁以上のカブトムシやクワガタムシを採集していますが、タイミングと採集時間によっては一夜で100匹近く採れることもあります。
どんな種類の虫がいつ、どこで何匹採れたか、今までの採集データはほぼすべて記録していますので、改めて今までの記録を振り返ってみたところ、時間、時期、場所等、おおよその傾向を掴むことができました。事前に知っておけば、効率的に楽しく採集できるでしょう。
今年の夏、カブトムシやクワガタムシの採集をしたいというお子さんのいるお父さん、お母さんには、是非参考にして頂ければと思います。
なお、本記事では「カブトムシ」は一般的な国産カブトムシを指し、「クワガタ」はノコギリクワガタやコクワガタを想定しています。
採集に適した時期と時間帯
結論から言いますと、新鮮で活きの良いカブトムシを確実に採集したいなら、7月のよく晴れた蒸し暑い日の夜7:30~朝4:30が、最も狙い目です。
地域によって多少の違いはありますが、関東のカブトムシは例年6月下旬頃からチラホラと見かけるようになり、7月中に大発生します。なお、コクワガタは6月上旬から、ノコギリクワガタは6月中旬から発生します。
また、カブトムシは、7月上旬はオスの方が多く、下旬になるとメスの方が多くなります。これは、オスの方が早く活動を開始して樹液の発生する木を縄張りとして確保し、メスと会う機会を確保するためです。
この時期はちょうど梅雨と重なりますが、雨の日が続いた後のカーッと晴れた日の蒸し暑い夜は特に狙い目です。
カブトムシやクワガタは、雨の日は気温が低く樹液が雨に流されてしまうため、ほとんど活動しませんが、雨上がりの晴れた日には待ってましたとばかりに活動的になります。
基本的に夜行性ですので、昼間はじっと休み、夜間に活動します。なかには昼間も樹液を吸っている個体もいますが、夜間に比べるとかなり少ないですね。活発に活動するのは夜7:30~朝4:30までです。
朝4:30を過ぎると空も明るくなり、カラスが飛び交うようになります。カラスはカブトムシやクワガタの天敵でよく捕食します。
特に灯火採集の場合、朝4:30を過ぎると、人間が見つけるよりも先にカラスが食べた後で、腹の部分がごっそり欠けた、ちょっとグロテスクなカブトムシが街灯の下に転がっていたりします。
また、空が明るくなリ始めると、樹液には危険なスズメバチがやってきます。人間でも、刺されると最悪死に至るケースもありますのでご注意ください。
採集ポイントと採集方法
採集ポイントは、夜間あてずっぽうに探しても見つけるのは難しいです。明るい昼間のうちにあたりをつけておきましょう。
採集方法は、おもに樹液採集と灯火採集の2種類があります。
樹液採集
樹液採集とは、カブトムシやクワガタが餌である樹液に群がっているところを捕まえることです。ポイントは、樹液のよく出やすい場所と木の種類です。この2点をあらかじめ確認しておきましょう。
その上で、昼間の内に、カナブンや蝶、蜂などが群がっている、よく樹液の出ている木を見つけておけば、夜採集に行った時に採集に成功する確率は高くなります。
狙い目は、まず自然豊かな公園や日当たりの良い林です。
険しい森の奥の方ではなく、道沿いや辺縁の木など、日当たりの良い場所の方が樹液がよく出ているので、カブトムシやクワガタムシがいる可能性は高いです。ただし、このような場所は人目につきやすいので、他の採集者も既に見つけていると考えた方がよいでしょう。
樹種はクヌギ、コナラ、栗の木などです。まっすぐそそり立っている電信柱のような木よりも、所々コブや凹みがあるようなゴツゴツとした木の方が樹液がよく出ていて有望です。
●クヌギ
●コナラ
●栗の木
河川敷のオニグルミや柳の木の樹液にもよくカブトムシやクワガタがやってきます。
●オニグルミ
灯火採集
カブトムシは光に向かって飛ぶ習性がありますが、着地はあまり上手ではないので、よく街灯や自動販売機などの下に落ちていることがあります。
ただし、飛行距離はあまり長くありませんので、近くに林や山、河川敷などがあることが条件になります。
なお、オレンジ色の街灯には虫はほとんど反応しませんので、強い白色の街灯の下を探しましょう。
また、よく晴れた満月の夜は、カブトムシやクワガタは月に向かって飛んでしまうため、あまり採集は期待できません。
【注意】街灯の下の道路上を探す際には、車に轢かれないよう十分ご注意ください。
服装と道具
お子さんと一緒の場合は特に、蚊などの虫に刺されにくい服装が望ましいですね。
よほど険しい場所に入らない限り、あまり神経質に考えなくても良いかと思いますが、できれば帽子、長袖、長ズボンの着用をおすすめします。また、蚊や蜂は黒に反応しやすいので、できるだけ白い服装が良いでしょう。
▼おもに必要な道具は以下の通り。
●ライト(懐中電灯でもいいですが、両手の空くヘッドライトがオススメ)
GENTOS(ジェントス) ヘッドウォーズ 【明るさ200ルーメン/実用点灯10時間】 HW-888H
※追記(2016年7月9日)
いちいち見たい方向へ頭を振るのも大変なので、最近は懐中電灯と併用しています。
ジェントス 懐中電灯 スーパーファイアXキューブ 【明るさ250ルーメン/実用点灯15時間】 SF-553X3
このジェントス製懐中電灯はかなり強力な光を発します。
クワガタにいきなり照射すると木からポロッと落ちてくることが多いので、その点だけはご注意を。
●虫カゴ(両手の空く、首から下げる紐付きタイプがオススメ)
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●軍手(虫に刺されにくく、カブトムシやクワガタに掴まれたり挟まれても痛くないため)
作業用すべり止め軍手(手袋) 1ダース BG-600N
●虫除けスプレー
▼できればあった方がよいもの
●虫あみ(採集ポイントが木の上の方で届かない場合は必要)
※さらに高い所にいるカブト・クワガタも逃したくないなら、ピンポイントハンター260がオススメ!
追記:樹液採集ならピンポイントハンター260がオススメ!
「あと、もう少し長ければ届くのになぁ~」
「枝が邪魔で網が引っかかる・・・」
カブトムシやクワガタ採集に行くと、そんな経験をしたことはありませんか?
百均の虫あみだと長さが足りなかったり、木の幹に捕まっているカブトやクワガタを採ろうとしても、網が大きすぎてうまくいかなかったりしますよね。
でも、ピンポイントハンター260なら、今まで諦めていた樹上のカブト・クワガタもバッチリ捕まえられます!
TONELIKOはこのピンポイントハンター260を手にしてから、採集を諦めることがほとんどなくなりました。
しかも、その名の通り狙いを定めてピンポイントで捕獲できるので、採集成功率も格段にアップ!
ピンポイントハンター260を使えば、昆虫採集が今まで以上に楽しくなること間違いありません。オススメです!
ピンポイントハンター260(なが伸び3段伸縮) |
2021年の「厚木のカブトムシ・クワガタ採集ポイント85箇所」のnoteでの販売は終了いたしました。
たくさんのご購入ありがとうございました!
なお、来年以降の販売予定は未定です。
あとがき
カブトムシやクワガタは、デパートやペットショップでも購入することもできますが、できれば自然の姿を見せてあげたいものですよね。
購入して簡単に手に入れるよりも、自分の手でカブトムシを掴み取ってきた方がはるかに達成感がありますし、飼育対象としてもより愛着が湧くことでしょう。
小学校の理科は3年生から本格的に始まりますが、「親力」で決まる ! 子供を伸ばすために親にできることによると、昆虫飼育や採集の経験が豊富な子ほど、理科の授業に対する意欲が格段に高い傾向があるそうです。
親子で楽しめて、子供の教育にも役立つとなれば一石二鳥ですね。
今年の夏は、是非親子で昆虫採集を楽しんできてください。
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以上TONELIKOでした。
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