記事数が多いほどアクセス数(PV数)は多くなるのか?
ブログを運営しているなら気になるところですよね。
私には、トネリコBLOG以外にもいくつか運営しているブログがありますが、あるブログ(以下ブログBとします)がたった57記事なのに、612記事のトネリコBLOGよりアクセスを集めていました。
なぜ、そのようなことが起こったのでしょうか?
記事数と月間PV数の比較
直近1ヶ月間の双方の記事数と月間PV数はこのとおりです。
月間PV数 | 記事数 | |
---|---|---|
トネリコBLOG | 130,079 | 612 |
ブログB | 193,484 | 57 |
なお、ここでの記事数は正確にはGoogleのインデックスに登録されたURLです。
ご覧のとおり、ブログBはトネリコBLOGよりドメインが若く10分の1以下の記事数にもかかわらず、月間PV数では大幅に上回っています。
ちなみに、どちらも記事は私一人で執筆しています。
では、その理由をGoogleアナリティクスのデータをもとに検証してみたいと思います。
理由1:キーワードを意識した記事
トネリコBLOGでは、当初あまりキーワードを意識せずに書きたいことを書いていました。キーワードを明確に意識するようになったのは1年前位からですね。
いっぱう、ブログBでは企画設計の段階から明確にキーワードを意識しています。
あらかじめキーワードごとに記事タイトルとその内容を考え、検索された時に上位表示できるように記事を作っています。
その違いは、平均検索順位とCTR(クリック率)にもはっきりとあらわれています。
平均検索順位 | CTR | |
---|---|---|
トネリコBLOG | 9.4位 | 5.14% |
ブログB | 5.9位 | 13.64% |
平均検索順位はあきらかにブログBの方が高く、CTRも2倍以上の数値を出しています。
理由2:雑記ブログではなく専門ブログ
トネリコBLOGはご覧のとおりテーマの定まらない雑記ブログですが、ブログBはテーマを明確に絞り込んだ専門ブログです。
雑記ブログのいいところは、ひとつのテーマに囚われずに好きなことを書ける自由度の高さなのですが、ユーザーにとってはいいことばかりではありません。
ごちゃ混ぜの雑記ブログの場合、基本的に記事によって訪問ユーザーが異なります。
たとえば、この記事はブログを運営している人にとっては興味のある内容かもしれませんが、iPhoneやコストコの記事を目当てにトネリコBLOGに訪れた人にとってはノイズでしかないわけです。
いっぽう、専門ブログの場合・・・、たとえば絵本の専門ブログのケースを想定すると、ある作家の絵本のレビュー記事を見たあとに、同じ作家の別の絵本の記事を見る可能性は高いでしょう。
しかも、ブログ内には絵本以外の記事はないので、自分に興味のある記事を迷わずに見つけられます。
結果的に雑記ブログより専門ブログの方が、検索結果から訪れたランディングページ以外の記事を見るようになる(回遊率が高い)ため、直帰率は低くなります。
これはページ/セッションと直帰率に明確に表れています。
ページ/セッション | 直帰率 | |
---|---|---|
トネリコBLOG | 1.23 | 86.87% |
ブログB | 1.99 | 71.61% |
雑記ブログがこの問題を解決するには、カテゴリー分けをしっかり行うことや記事下に関連記事を分かりやすく表示するといった方法があります。
う~ん、トネリコBLOGの場合、どちらもちゃんとできていませんね。とくにカテゴリー分けは大々的に見直す必要がありそうです。
理由3:リピート率の高い専門のノウハウ記事
ブログBの場合、テーマを特化したノウハウ系の記事がメインです。専門的なノウハウは流行に左右されにくい、廃れにくいという特徴があり、結果的に息の長い記事になっています。
これは、二つのブログの新規ユーザーとリピートユーザーの比率を見れば一目瞭然ですね。
トネリコBLOGでは8割以上が新規ユーザーであるのに対し、ブログBでは新規とリピートが半々になっています。
さらに検索キーワードを確認してみると、ブログBの場合はそのブログ名で検索してくる人が一定割合いるようです。
「ブログBを見れば、自分の知りたいことがのっているはず」
そう思っていただいているということなのでしょう。
少ない記事数でアクセス数を増やすには?
う~ん、どちらも私が育てたブログなんですが、トネリコBLOGにはやや厳しい分析結果が出てしまいましたね。
結論としては、記事数が多ければアクセス数が多くなるとは限らないってことなんですが、考えてみれば当たり前の話で、アクセス数(PV数)を決める要因は他にもたくさんあります。
- 検索結果の表示回数
- CTR(クリック率)
- ページ/セッション(平均ページ閲覧数)
- リピート率
検索経由のアクセスだけでも、このようにたくさんの要因があります。
では、少ない記事数でアクセス数を最大化するにはどうすればよいかを考えてみると、およそこの3つに集約されます。
1.検索結果上位を目指す
よほど文才のある人やその道の権威なら別ですが、ふつうはキーワードを決め打ちで記事を書いた方が上位表示される可能性は高くなります。
また、記事のオリジナリティーも大事ですね。Googleは独自性のある記事を上位表示する傾向にありますので。
トネリコBLOGでも、自分の体験をもとに書いた記事は比較的上位に表示されやすい傾向があります。
2.雑記ブログならカテゴリー分けをしっかり
やはりテーマを絞った専門ブログ(サイト)の方がどうしてもユーザーロイヤルティが高くなりますね。
ですから、ごちゃまぜブログの場合、カテゴリー分けで訪問ユーザーを迷子にさせないことが大切です。
もしくは、ブログ運営者のキャラクターをブランド化するしかないでしょうね。
3.長く読まれ続ける記事を書く
一過性の話題を追うような記事では、その時はたくさんのアクセスを集めても一回消費されて終わりです。
流行に左右されない、息の長い記事を書くことで継続的なアクセスを呼びこむことができます。
また、「◯◯のことなら、このブログ!」と思ってもらえるような記事を揃えることができると、リピーターもつきやすくなります。
以上TONELIKOでした。
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