沖縄が梅雨入りしたそうですね。いよいよ今年の夏が間近に迫ってきました!
夏になると、TONELIKOは毎年カブトムシの採集に行くんですが、我が家には去年採れたカブトムシの子供にあたる幼虫が数匹います。
およそ5月下旬から6月頃までに、幼虫は蛹になりますので、最後のエサ換え、つまり昆虫マットの交換はそろそろ済ましておいた方がいいです。ウチの幼虫の場合、1匹だけ室内で飼育していたのですが、野外より温度が高い分成長も速く、既に蛹室(ようしつ)を作っていました。
カブトムシの幼虫は、広葉樹の朽木を茶色くなるまで発酵させた、いわゆる昆虫マットを食べながら成長しますが、春から初夏にかけて、マット内に繭状の楕円形の空間である蛹室を作り、その中で蛹に脱皮し、さらには成虫になります。
この蛹室を壊してしまうと、蛹になれず、最悪のケースでは脱皮に失敗して死んでしまうこともあります。したがって、昆虫マットの交換が必要でしたら、今すぐ実施することをおすすめします。
なお、マット交換の前に念のため、蛹室を作っていないか確認しましょう。蛹室はたいていの場合、ケース側面や底面沿いに作りますので、外から確認してそれらしいスペースが見られるようでしたら、そのケースはエサ交換は止めて、成虫になるまでそっとしておいた方がいいです。
カブトムシの幼虫が、蛹になり、成虫にまで変身する姿は、まさに生命の神秘を感じさせるプロセスですので、是非お子さんに見せてあげたいですね。
カブトムシの蛹観察セットはコーヒーの空き瓶などで簡単に作れます。以下、作り方を紹介しますので、是非挑戦してみてください。
フタに穴を開ける
まず、コーヒーの空き瓶を用意しましょう。用意できたら、空き瓶を洗浄し、フタに電動ドリルかキリで何箇所か穴を開けます。
カブトムシは、幼虫も蛹も生きています。生きた昆虫は当然呼吸しますので、通気性を確保してあげなくては死んでしまいます。
空き瓶に昆虫マットを入れる
空き瓶に新しい昆虫マットを入れます。幼虫を入れるスペースを残して8分目位まで入れると良いでしょう。昆虫マットはネット通販や今の時期でしたらホームセンターなどでも購入できるかと思います。
マットの種類が急に変わると、カブトムシの幼虫が拒否反応を起こして潜らなくなったり、場合によっては死んでしまうこともあります。できるだけ今までと同じ種類のマットを使うようにしましょう。
TONELIKOの場合は、フォーテック社のカブト1番を利用しています。栄養価が高く、安全な広葉樹のみ使用されており、発酵状態も一定に保たれているので品質的にも安心です。水分調整をせずにすぐに使用できますので、飼育初心者にもおすすめです。
幼虫を空き瓶に入れる
飼育ケースを外から確認したところ、まだ蛹室が見えませんでしたので、マットの中を探って幼虫を3匹ほど出してみました。
まだあまり黄色っぽくなっていないので、蛹になるにはもうしばらくかかりそうです。
どうせ観察するなら、メスよりもオスの方が面白いだろうと思い、茶色い頭の部分が一番大きい個体を1匹選び、空き瓶に投入しました。
なお、幼虫のオスメス判別に関してですが、頭の大きさである程度判断は付きます。もちろんオスの方が頭が大きいです。ただこの方法だと、単に大きなメスだったりもするので確実ではありません。(今回はちょっと横着しました。ひょっとしたらメスかも。)
もう一つより確実な方法があって、腹の内側にV字のマークが確認できたら高い確率でオスです。興味がありましたら、是非やってみてください。
黒い紙で瓶を覆う
幼虫を空き瓶に入れたら、幼虫が新しい環境にスムーズに移行できるよう、残りのスペースにその幼虫がもともと入っていたケースの古いマットを入れてフタを閉めます。
このままでも蛹になることはできますが、フタに穴が開いた状態ですと、昆虫マットの匂いにつられてコバエが寄ってきてしまいます。コバエの幼虫は昆虫マットをエサに大量発生しますので、フタの上から通気性のあるティッシュなどで覆い、輪ゴムで締めて、コバエの侵入を防ぎます。
また、カブトムシの幼虫はケース側面沿いに蛹室を作ることが多いですが、光を嫌いますので、蛹になった時に観察しやすいよう、空き瓶の周りを遮光性のある黒い紙などで覆うことをおすすめします。
黒い紙が手元になかったので、なにか代用できるものがないかと探していたところ、コーラのペットボトルに貼り付けてあった黒いフィルムがちょうど良さげな大きさだったので、そのまま使ってみました。ちょっと高さが足りないけど、まあなんとかなるでしょう。
なお、蛹観察セットに振動を与えると、蛹室が壊れたり、ショックでカブトムシが死んでしまうこともあります。子供はすぐに触りたがりますので、普段は子供の手の届かないところに置いておいた方がいいですね。
あとがき
我が家は、長男のMAGが小さい頃カブトムシ大好きだったのですが、既に中学生ですので、かつてムシキングに夢中になったような興味は既に見せなくなっています。
ところが、今度は3歳の娘HANAがカブトムシに興味津々!虫が大嫌いなくせに、カブトムシを見ると、すぐに触りたがります。
子供はなんだかんだ言っても、カブトムシが好きなんですよね。
今回の蛹観察セットは、中の様子が変わるごとに、逐次ブログに報告していきたいと思います。
お楽しみに♪
以上TONELIKOでした。
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