マンチェスター・ユナイテッドがいよいよ本日19:20に日産スタジアムにて横浜F・マリノスと対戦します。さらに26日にはセレッソ大阪とも対戦(19:00キックオフ)しますね。
イングランド代表FWウェイン・ルーニーは、残念ながらハムストリング負傷により欠場するようですが、香川真司、ファンペルシーらのプレーを日本で見られるのは、とても楽しみです。
マンチェスター・ユナイテッドと言えば、1878年に創設された130年以上の歴史を持つクラブですが、1958年には主力選手の大半を航空機事故で失い、一時はクラブの存続さえも危ぶまれる事態に陥ったこともあります。
ところが、その10年後の1968年には悲願のチャンピオンズカップを奪取し、イングランドのクラブとして初めてヨーロッパ制覇を成し遂げるわけですが、キャプテンとしてチームを牽引しその立役者となったのが、イングランド史上最高の選手と言われるボビー・チャールトンです。
ユナイテッド ミュンヘンの悲劇
1958年2月6日、ミュンヘンのリーム空港にて当時のマンチェスター・ユナイテッドの主力選手の大半を失った航空機事故は、「ミュンヘンの悲劇」としてクラブの歴史に刻まれています。
ヨーロッパのクラブ選手権であるチャンピオンズカップに、イングランド代表チームとして初めて乗り込み、強行日程の中、チャーター機で帰国する途中に起こった事故でした。
ユナイテッド ミュンヘンの悲劇 [DVD]は、この悲劇とマンチェスター・ユナイテッドを再建しようと尽力する人々の姿を、ボビー・チャールトンや当時のコーチ、ジミー・マーフィーを中心に描かれています。
サッカークラブの原点がまさにここにあると言えるでしょう。
スポーツ映画と言うよりも人間ドラマとして描かれた、派手な演出を抑えた映画ですが、クラブとは、選手だけでなく、サッカーを愛するコーチやスタッフ、サポーターによって支えられるものであることを再認識させてくれます。
マンUのみならず、サッカーを愛するすべての人に観てもらいたい映画ですね。
栄光なき天才たち
同じく「ミュンヘンの悲劇」を20年以上前に描いた短編漫画があります。
ヤングジャンプに連載された「栄光なき天才たち 13 (ヤングジャンプコミックス)」の中に「マンチェスター・ユナイテッド」の題名で収録されています。この本は既に絶版ですが、マンUファンなら是非中古本を探して購入するべきでしょう。
TONELIKOは、ユナイテッド ミュンヘンの悲劇 [DVD]を観る前に、この本を読んでいましたが、初めて読んだ時は、どん底から不死鳥のように蘇えるマンUの姿に目頭が熱くなりました。
こちらでは、ボビー・チャールトンを主役に、ミュンヘンの悲劇から10年後のチャンピオンズカップ優勝までが描かれています。
おそらく、この話の題名が「ボビー・チャールトン」ではなく「マンチェスター・ユナイテッド」だったのは、「ボビー・チャールトン」では”栄光なき”にはならないからではないでしょうか。
主役は間違いなくボビー・チャールトンですが、「栄光なき天才たち」とは、栄光を手にする直前に悲劇に見舞われたマンUの選手たちのことを指しているのでしょう。
伝説のキャノンシュート
マンUのレジェンドことボビー・チャールトンは、最多得点記録247ゴールを持つと共に、ライアン・ギグスに抜かれるまでは754試合の最多出場記録も保持していました。1968年、チャンピオンズカップ決勝では、2得点を挙げる活躍を魅せ初優勝に貢献します。
1966年には自国開催であるイングランドワールドカップにて母国初の優勝に貢献。同年にはバロンドールも受賞。イングランド代表試合の成績は106試合で49得点と、イングランド代表歴代1位。
また、2012年の春の叙勲にて、ワールドカップ日本誘致への尽力を評価され、在外外国人叙勲者として旭日小綬章を受章しています。
ボビー・チャールトンの左足から繰り出される強力かつ正確なシュートは「キャノンシュート」と呼ばれ恐れられていましたが、近年ダノンのコマーシャルに出演して、今も衰えることのない強烈なシュートを披露しています。
以上TONELIKOでした。
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