カブトムシやクワガタの飼育には昆虫マットが必要です。昆虫マットには主に、ケース内を動くための足場、潜って休むための寝床、快適な湿度を保つための保湿といった役割があります。
市販の昆虫マットの多くは広葉樹を茶色くなるまで発酵させているため、自然に近いと言えますが、反面コバエやダニが発生しやすく、あまり衛生的ではありません。
猛暑の中、飼育ケースを野外に置いたままではムシが弱ってしまいますので、室内で飼うことも多いと思いますが、できるだけ清潔な状態で飼育したいものですよね。
そんな方には、是非針葉樹マットを利用されることをオススメします。
理由1:ダニやコバエが発生しにくい
広葉樹マットは、ダニやコバエにとって居心地の良い環境です。これらがマットに群がっているのを放置しておくと、マットをエサにして、部屋中に大発生してしまいますので困ったものです。
その点、針葉樹マットはダニやコバエのエサになりにくいので、ほとんど寄り付くことはありません。うっとうしくて気持ち悪いダニやコバエがいないと、昆虫飼育もかなり快適になることでしょう。
ただし、ダニの除去効果があるというわけではありません。あくまでも寄り付きにくいということです。
また、コバエにはマットに集まる黒くて小さい朽木バエと、エサに集まるショウジョウバエがいます。針葉樹マットには朽木バエはほとんど寄り付かなくなりますが、飼育ケース内のエサに対してショウジョウバエが寄ってくる可能性はあります。
理由2:抗菌、消臭効果がある
針葉樹特有の抗菌、消臭効果がありますので、カブトムシやクワガタの成虫飼育に使用すると、飼育ケース内を衛生的に保つことができます。
広葉樹の発酵マットのような臭い匂いではなく、針葉樹の持つ、ほのかに爽やかな匂いで、気持よく昆虫飼育したいものですね。
理由3:飼育ケース内が明るくなる
一般的な昆虫マットは茶色や黒っぽい色ですので、飼育ケース内が暗くなってしまい、同じような色のカブトムシやクワガタもあまり目立たないですよね。
その点、未発酵の針葉樹マットは明るいクリーム色ですので、飼育ケース内が明るくなり、対照的な色合いのためムシもハッキリ観察できますので、飼育がより一層楽しくなるでしょう。
コバエシャッターと針葉樹マットの組み合わせが理想的
先日の記事「カブト・クワガタ飼育でコバエにお困りのあなたへの朗報」で紹介した飼育ケース「コバエシャッター」の中に針葉樹マットを入れて飼育すると、コバエの発生を完全にシャットアウトでき、ケース内も衛生的な状態に保つことができます。
TONELIKOの場合、カブトムシやクワガタの成虫飼育をする際には、常にこの組み合わせですね。
産卵用・幼虫飼育用にはダメ
1つだけ注意することがあります。針葉樹マットはあくまでも成虫飼育用のみに使用してください。
カブトムシやクワガタの幼虫は、一部の種類を除き、広葉樹の朽木や発酵して土状になったものをエサにして育ちます。針葉樹マットでは幼虫は生きていけません。したがって、産卵セットや幼虫飼育用には決して使用しないでください。
▼こちらのふわふわベッドお徳用12L MR-21は、小動物用の床材ですが、針葉樹であるモミを素材としており、チップの大きさもちょうど良く、価格もリーズナブルですので、カブトムシ・クワガタの成虫飼育用にもオススメです。
以上TONELIKOでした。
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