自分の気持ちをちゃんと伝えていますか?
日本人は自己主張が苦手と言われていますが、「和を乱さないこと」や「空気を読むこと」を重視する国民性だけでなく、そのような教育自体があまり行われていないというのも原因のひとつでしょう。
とはいえ、自分の意見を言えるように教育したからといって、誰でも自己主張ができるようになるかというと、必ずしもそうではありません。
生まれつきの性格もあるので、同じような育てられ方をしても、自分の気持を伝えるのが苦手な人はいます。
そこで今回は、自分の気持ちを誰かに伝えることが大事な理由と伝える方法について考えてみます。
自分の気持ちを誰かに伝えることが大事な5つの理由
「伝えることが大事な理由に気づく」ことをキッカケに、自己主張ができるようになることもあるでしょう。
伝えることが大事な理由には、このようなものがあります。
- 勝手な解釈で誤解されることを防げる
- 周りからの協力が得られる
- 周りはあなたの気持ちを推し量る必要がない
- 自分も周りもストレスを溜めずにすむ
- 伝えないことによる損を回避できる
それぞれについて、説明します。
勝手な解釈で誤解されることを防げる
黙っていると、自分の本心を勝手に推測されてしまいます。
恥ずかしくて言わないだけなのに「怒っている」と思われたり、「無関心で冷たい」と誤解されてしまうこともあるでしょう。
ちゃんと自分の気持を言葉にすれば伝わりますが、黙ったままでは誤解を生みかねません。
それでも黙っていると、その誤解を認めたと解釈されてしまって、ますます誤解が進んでしまいます。
周りからの協力が得られる
自分が何をしたいのか、あるいは何が嫌なのかをハッキリ伝えれば、周りの人も、あなたの要望に応えることができます。
しかし、何も伝えなければ、周りはどうしたらよいのか分かりません。
どんなにあなたに「協力したい」「助けてあげたい」という気持ちがあっても、あなたがどうして欲しいのか分からなければ、手の打ちようがないですよね。
自分の気持を伝えることができれば、周りからの協力を得られる可能性もありますが、伝えなければ、その可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
周りはあなたの気持ちを推し量る必要がない
自分の本心を伝えようとしない人と関わると、「この人は何をして欲しいんだろう?」「今、どんな気持ちなんだろう?」と、周りの人は想像する必要が出てきます。
伝えてくれれば一発で分かることなのに、わざわざ時間と精神的な負担をかけながら、あなたの気持ちを推し量らなければなりません。
これって、けっこうシンドイことなんですよね。
だって、あなたから本心を伝えてくれなければ、結局本当のところは分からないんですから。
答えのないパズルを延々と解いているようなものです。
しかし、ハッキリと気持ちを伝えてくれれば、その手間と精神的負担が必要ないので、気分的にはとても楽になれるんです。
自分も周りもストレスを溜めずにすむ
自分の気持を伝えてもいないのに、「なんで誰も自分の気持を分かってくれないんだ!」とストレスを溜め込んではいませんか?
でも、周りの人も「なんで、ちゃんと伝えてくれないんだ!」と、あなたにストレスを感じているんです。
ちゃんと気持ちを伝えてくれれば、お互いにハッピーになれるのに、もったいないですよね。
伝えないことによる損を回避できる
「自分の気持をちゃんと伝えない相手には、好きなことをしてもいい」と、都合の良い解釈をする人間は少なくありません。
もし、こういったタイプと関わることになってしまったら大変です。
自分の気持ちを伝えないということは、他人に自分の行動の舵を握らせるスキを与えやすくなります。
自己主張の弱い人間は、得てして自己主張の強い人間から、損な役回りを押し付けられやすい傾向があります。
このような事態を避けるためにも、自分が何をして欲しくて、何をして欲しくないのか、ハッキリ伝えられるようにしておくべきでしょう。
自分の気持を伝える方法
自分の気持を伝えるのが苦手な人は、伝え方を工夫してみるとよいでしょう。
とくに現代は、コミュニケーション手段も多様化しているので、必ずしも口頭で伝えることにこだわる必要はありません。
具体的にはこのようなものがあります。
- 面と向かって伝える
- 人を介して伝える
- メールやLINEで伝える
- 手紙にして伝える
それぞれについて、以下に説明します。
面と向かって伝える
できるなら、面と向かって口頭で伝えるのが理想的ですね。
面と向かって言えれば、言葉の抑揚や表情、身振り手振りによって、言葉以上の情報を相手に伝えることができます。
そのため、自分の気持を誤解されずに伝えられる可能性は高いでしょう。
しかし、伝えるのが苦手な人は、それができないから困っているわけですよね。
口に出して伝えるのが難しいなら、他の手段も検討しましょう。
人を介して伝える
自分から直接伝えるのが難しいなら、共通の知人を介して伝えるといった方法もあります。
ただし、自分にとっても相手にとっても信頼できる人物であることが前提になるでしょう。
また、伝える人があなたの気持ちを曲解してしまう可能性もありますので、この方法はあなたのことをよく知っている人以外にはおすすめできません。
メールやLINEで伝える
気軽にメールやLINEで伝えるのも、ひとつの手です。
他の手段に比べてライトな印象になりますが、まったく何も伝えないよりははるかによいでしょう。
絵文字などを使ってフレンドリーな空気を出せば、面と向かって言えないことでも伝えやすくなります。
また、目の前に相手がいると恥ずかしくて緊張してしまう人は、メッセージ動画を撮って送ってもよいでしょう。
手紙にして伝える
面と向かってしまうと、緊張してうまく伝えられない人は、手紙にして伝えるといった方法もあります。
手紙だと丁寧で誠実な印象を与えられるので、真剣に自分の気持を伝えるには向いています。
たとえば、日頃の感謝の気持ちを手紙にして伝えられると、かなりの好印象を与えられることは間違いありません。
使い方によっては、口頭やメールで伝えるよりも大きなインパクトを与えられるでしょう。
しっかり言葉にして伝えることが大事
家族やどんなに親しい人でも、言葉にして伝えないと、あなたの本心は誰にも分かりません。
伝えないことで、あらぬ誤解を生んだり、周りの人の時間を奪ったり、精神的に大きな負担を与えてしまうこともあります。
「分かってもらって当然」と思わずに、自分の気持を言葉にして、しっかり相手に伝えることが大事です。
ここ最近、人に伝えることの大事さを痛感することがあったので、自分なりに考えをまとめてみました。
以上、自分の気持ちを誰かに伝えることが大事な5つの理由と4つの伝える方法…でした。
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