最近、4歳の次女がサッカーを始めました。現在14歳の長男がサッカーを始めたのが3歳でしたので、TONELIKOが幼児のサッカーに関わるのはほぼ10年ぶりになります。
サッカーの指導では、幼児から小学校低学年の時期のことを「プレ・ゴールデンエイジ」と呼び、その後のもっともスキルの習得に適した時期である「ゴールデンエイジ」の準備期間として位置づけています。
この「プレ・ゴールデンエイジ」の子供は精神的にも肉体的にも、以降のゴールデンエイジよりもさらに未熟ですので、求められる指導のアプローチも全く異なったものになります。サッカー未経験者はもちろんのこと、経験者でも指導法を学んだことのない者が教えるのは難しいでしょう。
そこで、日本サッカー協会では子供向けのプログラム「JFAチャレンジゲーム」を提供しているのですが、その中の「めざせクラッキ!」は、まさにこの「プレ・ゴールデンエイジ」を対象とした運動プログラムです。
公開されているサンプルを見たところなかなか良さそうでしたので、この「めざせクラッキ!」の冊子とDVDを購入して、早速子供と一緒にやってみました。
冊子&DVDセットの内容と使い方
「めざせクラッキ!」はベースボールマガジン社の販売サイトにて、冊子1冊+DVD1枚セット(税込1,028円)か、もしくはDVDのみ(税込720円)のいずれかの形態にて販売中です。
関東圏ですと注文後5日後くらいに届きます。なお、私が調べたところ、Amazonや楽天、ヤフオク等では商品が見当たりませんでした。ネット通販ではベースボールマガジン社の独占販売のようですね。
チーム単位ではなく個人で注文する場合は、冊子1冊+DVD1枚セット(税込1,028円)を選択することになりますが、内容一式は以下の通りです。
- 「めざせクラッキ!」冊子
- 「めざせクラッキ!」DVD
- 「できた!」シール
- 修了証
- 修了のお知らせ
それぞれの使い方は以下の通り。
まずは、「めざせクラッキ!」冊子の2ページ目にパーソナルデータを入力します。ここは、子供の気分を盛り上げるためにもしっかり書いておきましょう。ちなみに、写真のサイズは横36mm × 縦40mm です。
「めざせクラッキ!」の冊子とDVDで動きのメニューを確認し、はじめてできたら緑の「はじめてできた!シール」を貼り、いつでもできるようになったら赤の「いつでもできた!シール」を貼っていきます。なお、「いつでもできる」の目安は、5回やって5回できることです。
ステージ6までのすべてのメニューを終了したら、保護者が修了証に子供の名前を記入して、本人に渡します。
さらに、同封の「修了のお知らせ」に必要事項を記入し、日本サッカー協会にFAXすると、希望者のみ協会のサイトに名前が掲載されます。
神経系の発達を促す
「めざせクラッキ!」には全部で51種類の動きのメニューがあり、レベルに応じてStage1からStage6まで6つのステージに分かれています。メニューの中には、ボールを使わないものも数多くありますが、これは「プレ・ゴールデンエイジ」にめざましく発達し、成人の約90%にも達する神経系の成長を促すものです。
具体的には、「かかし」という片足立ちで8秒キープするものや、「その場でケン・パー」、「スキップ」などがあります。いずれも大人にとってはかんたんな動きですが、幼児にとっては難しく、DVDでお手本を見ても、すぐに同じようにはなかなかできません。
このような動きを身につけることで、多種多様な動きを構成する神経の配線が張り巡らされて、ゴールデンエイジに入った時に新しい動きを見ても、即座の習得が容易になるわけです。
ボールに親しむ
歩いたり、走ったり、ジャンプしたりといった動きは、幼児は本能的に自らやろうとしますが、ボールは大人が用意してあげなければ触れる機会がありません。
「めざせクラッキ!」には、「バウンドキャッチ」や「キャッチボール」、「両手ドリブル」のように、手でボールを扱うメニューもたくさんあります。もちろんサッカーでは手を使うことはキーパー以外反則ですが、「プレ・ゴールデンエイジ」ではまずボールに慣れることが大切です。
転がったり、弾んだり、止まったりといったボール特有の動きを肌で感じ、ボールに慣れ親しむことで、やがて自分の思い通りにボールを動かせるようになってきます。
サッカースキルを身につける
もちろん、動きのメニューの中には、ボールタッチやリフティング、ドリブルなど、サッカーの上達に直結するようなものも豊富にあります。
たとえば、Stage6になると「1バウンドジャグリング6回」というメニューがありますが、これは、毎回1バウンドさせながら続けて6回リフティングするものです。「いつでもできる!」ようにするには、大人でも素人の場合、多少練習が必要な方も多いのではないでしょうか。
8歳以下を対象にしたメニューとはいえ、意外とあなどれませんよ。
ゲーム感覚で楽しめる
実際にやってみるまでは子供が嫌がらないかとちょっと不安だったのですが、意外や意外、DVDを見せたら自分からどんどんチャレンジしていきました。子供にとっては、ふだんやらないような動きが多く、好奇心をそそられたようです。できるかできないかの絶妙な難易度も、子供のやる気を刺激するのでしょうね。
また、動きのメニューごとに「できた!」シールを貼って達成感が得られるのが気に入ったようです。どんどんステージをクリアしていくのが、ゲーム感覚で楽しいのでしょう。
クリアしたら「めざせファンタジスタ!」
公式サイトの「めざせクラッキ!修了者」を見てみると、5歳で修了している子もいるようです。5歳児でこのプログラムを「すべてできる!」とはなかなかの強者ですね。
なお、「めざせクラッキ!」の修了者や、小学校低学年でもサッカーの上手な子には、中級~上級者編として「めざせファンタジスタ!―JFAチャレンジゲーム (DVD book)」が用意されていますので、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
めざせファンタジスタ!―JFAチャレンジゲーム (DVD book)
JFAチャレンジゲーム「めざせクラッキ!」スクール
日本サッカー協会では、毎月下旬の土曜日に、JFAハウス日本サッカーミュージアムにてJFAチャレンジゲーム「めざせクラッキ!」スクール&「めざせファンタジスタ!」検定会を開催しています。
事前に申し込みが必要ですが、毎月上旬に公式サイトの検定会情報ページにお知らせが掲載されますので、興味のある方は、日本サッカーミュージアムを見学がてら参加してみては。
あとがき
この時期の子供は、乾いた砂が水を吸い込むように練習すればするだけ上達していくので、見ている親もその可能性にワクワクしてきます。ひょっとすると、子供も親も一番無邪気にサッカーを楽しめる時期なのかもしれません。
「めざせクラッキ!」は、子供のサッカーが上達するだけでなく、親子が一緒にサッカーを楽しむためのツールとしてもおすすめですよ。
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以上TONELIKOでした。
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