Yahoo!ショッピングは完全無料じゃない!Tポイント料率に要注意!

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ネットショップ
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昨年より「出店無料」を打ち上げ、日本のEコマースに大きな衝撃を与えた「Yahoo!ショッピング」ですが、これからネットショップを立ち上げようと考えている方にとって、魅力的なサービスであることは間違いないでしょう。

では、「Yahoo!ショッピング」に出店した場合、本当にまったくコストはかからないのでしょうか。あるいは出店後の運営においても、コストの心配は必要ないのでしょうか。

 

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出店コスト無料!

全部無料!

「Yahoo!ショッピング」に出店するには3通りのプランがありますが、各々を簡単に説明すると以下の通りです。

  • 個人出店:18歳以上の個人がハンドメイド作品や自作アート、不要品等を販売するのに最適なプラン。
  • ライト出店:法人・個人事業主向け。ストア構築は簡単だが、決済がクレジットカードのみ等、機能が限られている。
  • プロフェッショナル出店:本格的に運営し月商100万円以上を目指す法人・個人事業主向けで、機能も充実している。

で、出店の説明ページをくまなく調べてみたのですが、いずれのプランも出店にかかる初期費用はたしかに無料です。他のショッピングモールやASPに比べて、この敷居の低さは魅力的ですね。

 

運営コスト有料

それでは、出店後の毎月の運営に関するコストはどうでしょう。「売上ロイヤルティ0円」との宣伝文句の通り、たしかに毎月の売上額に応じて課金されることはありません。ただし、売上ロイヤルティではないものの、非常に近い課金項目があります。

 

Tポイント原資負担

Tポイント原資負担

それがこの「Tポイント原資負担」です。この「Tポイント原資負担」とは、顧客が購入時にYahoo! JAPAN IDでログインしている場合にポイント付与が行われるものです。

この「Tポイント原資負担レート」は、商品の販売価格に対して1~15%の範囲から自由に設定できますが、最低でも1%は負担しなければなりません。

 
Tポイント獲得

たとえば、上記の例では1,500円の商品を購入するとTポイントを15ポイント獲得できますので、店側が「Tポイント原資負担レート」を1%に設定していることが分かります。この商品が一つ売れると、店は15円の「Tポイント原資負担」(税別)をしなければならないわけです。

なお、個人出店およびライト出店の場合、顧客は購入の際に必ずYahoo! JAPAN IDでログインしますので、売れるごとに一律で原資負担しなければなりません。出店側にとっては、売上ロイヤルティに限りなく近いものになります。

一方、プロフェッショナル出店の場合は、顧客はログインせずに購入可能なため、すべての販売に原資負担がかかるわけではありません。なお、「月額費用シミュレーション」で確認したところ、「Yahoo!ショッピング」運営側では全売上額の80%に原資負担がかかるものと想定しています。

 

アフィリエイトパートナー報酬原資

アフィリエイトパートナー報酬原資

さらに、必ず負担しなければならないものにアフィリエイトパートナー報酬原資があります。Yahoo!ショッピングストアのアフィリエイトとは、Yahoo! JAPAN以外のウェブサイトからも集客することができる、成功報酬型の広告です。

外部のサイトやブログ等から、Yahoo!ショッピングの商品ページへバリューコマースのアフィリエイトを介してリンクをはり、そのリンク経由で売れた場合にアフィリエイト報酬が発生します。

その場合の報酬原資レートを販売商品価格の1%~50%の範囲で自由に設定できますが、最低でも1%は負担しなければなりません。

また、同時にアフィリエイトパートナー報酬原資の30%にあたるアフィリエイト手数料も負担する必要があります。これはバリューコマースからパートナーサイト(リンクを貼るサイト)への支払いに対する手数料です。

いずれもアフィリエイト経由で売れた場合にのみ発生する費用ですが、「月額費用シミュレーション」で確認したところ、「Yahoo!ショッピング」運営側では全売上額の30%と想定しています。

 

決済手数料

他には決済手数料もかかります。もっともこれは他のどのショッピングモールやASPでも必ず必要になるものですね。ただ、「Yahoo!ショッピング」の場合、出店プランによって選べる決済方法および手数料は異なりますので注意が必要です。

  • 個人出店:Yahoo!ショッピングあんしん取引/決済金額の3.7%
  • ライト出店:クレジットカード決済のみ/決済金額の3.24%
  • プロフェッショナル出店:クレジットカード決済、モバイル支払い(キャリア決済)、モバイルsuica決済、コンビニ決済、銀行振込決済(ペイジー)の5つの決済方法があり、各々手数料は異なる。

なお、個人出店の場合「Yahoo!プレミアム会員であること」が利用資格の一つですが、会費として月額380円(税抜)がかかります。

 

運営コストは集客コスト

獲得ポイント比較

獲得ポイントは商品価格のすぐ近くに表示されますし、「Yahoo!ショッピング」には価格比較の機能がありますので、上記画像のように一覧で獲得ポイントを比較できます。商品も価格もまったく同じであれば、ポイントの高さによって購入店舗を選ぶ顧客は多いでしょう。

また、バリューコマースのパートナーサイト管理画面では、「Yahoo!ショッピング」の参加店舗リストがアフィリエイト料率の高い順に表示されており、料率ごとに検索する機能も付いています。当然、アフィリエイト料率の高い店舗ほど、より多くのリンクを集めることになるでしょう。

最近では、「BASE」や「STORES.jp」のような無料サービスの出現により、ネットショップを出店することは驚くほど簡単になりました。「Yahoo!ショッピング」の出店無料化も同じような流れの一環と捉えることができますが、問題なのは出店後の運営における集客です。

Tポイント原資負担」も「アフィリエイト報酬原資」も、いずれも出店側にとって運営コストであることは間違いありませんが、同時に使い方によっては集客の大きな武器ともなります。「Yahoo!ショッピング」における運営コストとは、まさにこの集客のためのコストと言えるでしょう。

 

あとがき

こうして見ると、「Yahoo!ショッピング」のコンセプトがだいぶハッキリ分かってきました。

「ネットショップの構築とシステムの利用、それと集客ツールは無料で提供するけど、集客に必要なコストだけは店側が好きなように負担してね。」

そんなところでしょうか。まさに「無料と自由」ですね。

「無料と自由」が保証された「Yahoo!ショッピング」は一見すると居心地良さそうですが、その中では自由な社会に共通する熾烈な競争が待っています。

 
以上TONELIKOでした。
 

小さなお店のYahoo! ショッピング出店・運営ガイド (Small Business Support)
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