今春、大ヒットした映画『アナと雪の女王』ですが、製作過程ではボツになり、本編では見られなかったシーンを発見しました。戴冠式前のドレスルームでのアナとエルサのやりとりや、クリストフとアナの出会いのシーンの別バージョンなどもあります。
映画では見られなかったけど、あのシーンとこのシーンの間にはこんなことがあったんだなと思いながら見ると面白いですよ。ラフ画と英語音声による映像ですが、おおよその内容は掴めると思います。
ドレスルームでのガールズトーク
戴冠式が始まる前、エルサのいるドレスルームに、外で暴れてドロドロになったアナがやってきます。浮かれまくっている天真爛漫なアナと、自分の能力に気づかれないかと不安を抱えつつも冷静なエルサとの対比が描かれています。
アナとクリストフの出会いの別バージョン
※日本語字幕付きの映像に変更しました。(2014/7/14)
このボツになったバージョンでは、山小屋ではなく外で出会っています。しかも、アナが馬に見捨てられたところに、スヴェンの馬車が突っ込んできてアナを雪まみれにしてしまいます。これでは、クリストフの第一印象は最悪だったかもしれませんね。
青年期のクリストフとスヴェンの登場シーン
ラストシーンが山から城を見下ろすシーンで終わっていて、しかも、まだあたり一面凍りついていないようです。戴冠式の日に、城門前の広場に着く直前のシーンだったと思われます。
ボツシーンまとめ動画
その他のボツシーンを含めてまとめた動画がこちらです。おそらく公式のものではありませんので、削除されてしまうかもしれません。
Scene #1 – Evil Elsa
エルサが、どちらかと言えば従来の『雪の女王』のイメージに近い邪悪な存在として描かれています。
Scene #2 – “Halt You Swine!”
戴冠式前のシーンだと思われます。子供のためにアナが豚を追いかけて街中を大暴れ。プリンセスでありながら、とても温かみがあり行動力のあるヒロインとして描かれています。
Scene #3 – The Dressing Room
豚を追いかけて海に落ちたシーンの続きです。先ほどの「ドレスルームでのガールズトーク」と同じですが、もっと長いです。一部英語字幕がついていましたので、ちょっと頑張って訳してみました。間違いがあったら教えてくださいませ。
・・・
アナ「あっ、こんなのみつけちゃった。これ、どう思う?」
エルサ「いいわね。う~ん、でも、その靴は私のじゃないし新品よ」
アナ「でも、これピッタリだし、自分のは今ダメにしちゃったし」
エルサ「そうね。でもそれはあなたのせいよ。その靴はぬぎなさい」
アナ「私は興奮していて、どうにもできなかったのよ」
エルサ「アナ、あなたが成長して自分の頭で考えられるようになるのはいつなの?」
アナ「知らない。姉さんがもっと明るくなって心を持つようになるのはいつなの?」
アナ「お願~い!姉さんの靴貸して~」
エルサ「はあ・・・、いいわよ」
アナ「ありがとう」
エルサ「ところで・・・これどうぞ」
アナ「私にプレゼントしてくれるの?」
エルサ「これは戴冠式のしきたり。私にとっては大切なことなので、あなたには真剣に受け取ってもらわなければなりません」
アナ「私のことを愛しているのね。本当に、本当に、本当に愛しているんでしょ!」
エルサ「あ~、忘れて」
アナ「待って!それ私にくれるんでしょ?ちょうだい!」
エルサ「やめて、アナ!私から離れて!」
アナ「えっ、姉さんの手、冷たい」
エルサ「私に触らないで!耐えられない!」
アナ「ごめんなさい」
エルサ「アナ・・・」
アナ「いいえ、わたしのせいよ。姉さんが触られるのが嫌なのは知ってる」
・・・
こんな感じでしょうか。
Scene #4 – Meet Kristoff 1
さきほどの「青年期のクリストフとスヴェンの登場シーン」と同じです。
Scene #5 – Meet Kristoff 2
さきほどの「アナとクリストフの出会いの別バージョン」と同じです。
Scene #6 – Life’s Too Short
アナがエルサの氷の城を訪ねるシーンですが、公開時のものよりも長尺になっており、歌も「生まれてはじめて(リプライズ)」ではありません。二人が歌っているのは「Life’s Too Short」という歌です。この歌どうやら、劇中にも登場せず、サウンドトラックにも収録されていない、完全にお蔵入りしてしまった幻の歌のようです。
アナが氷の城を訪ねてきた当初は、和気藹々としていますが、話をしている内にだんだんと怪しい雲行きに。エルサを連れ戻そうとするアナと、今まで隠していた能力を開放し、自由を謳歌しているエルサとのギャップが描かれています。
あとがき
いかがでしょうか?
『アナと雪の女王』の魅力にどっぷりハマってしまった方には、とても興味深い映像だったのではないでしょうか。できれば、日本版DVDが販売される際には、吹替版か字幕版を特典映像として付けてもらいたいですね。
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以上TONELIKOでした。
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