親のしつけが子どもをダメにする?夢中になっているものを取り上げるな!

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子どもと親 子育ての考え方
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しつけ教育のつもりで、子どもが夢中になっていることをやめさせると取り返しのつかないことになるかも。

こんにちはTONELIKOです。いかんあと思いつつ、つい子どもを叱る声が大きくなってしまう未熟な親です。

こんなこと言うと当たり前だろってツッコミが入りそうですが、子どもを叱ったり、なんらかの意図を持って教育することは、やはり必要だと思うんですね。ただ、できる限り最小限に留めたい。私には、常にそう考えているところがあります。

なぜかというと、しつけとか教育って「子ども(人間)はこうあるべきだ」という価値観が根底にあってなされるものですが、この価値観というやつが、本当に子どもたちの将来の幸福につながるかどうか分からないからです。

 

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時代が求めている能力を身につけさせるべき?

lego

ところで、つい先日、こんな記事を見つけました。

人形遊びは「娘の将来を考えるならやめた方がいい」と判明」より引用

それでは、人形などの”女の子用のおもちゃ”を避けたら、何で遊ばせるのがいいでしょうか? 『フォーブス』は、「将来優秀な会社員やリーダーになるために必要なのは、探究心や競争心、発明、問題解決に対する意欲をかきたてるもの」と報じています。

娘の幸せを考えるなら、科学的な発見や冒険心を刺激するようなゲーム類を選んであげるのがよさそうです。

この文脈からすると、「将来優秀な会社員やリーダーになる」ことが娘の幸せになるそうですが、我が家の娘たちの場合は、おそらく例外的なケースで、本人たちはまったく異なる幸せの概念を持っていそうです。

もし娘がまだ小学校に入学する前なら、ぜひ積み木やレゴなどのブロックで遊ばせてください。デラウェア大学の研究で、こういった遊びをしている子どもは空間認識能力が高く、数学が得意であることがわかっています。

二者択一ではなく、人形遊びと積み木やブロック遊びの両方を好きなだけやらせてあげたらいいんじゃないでしょうか。我が家では、二人の娘は人形遊びもしますが、KAPLA(カプラ)という積み木遊びも大好きで、よく遊んでいます。

 

今は女性がどんどん社会進出しています。時代に合った考えを教える方が、生きやすいことは確かですよね。

子どもたちが社会に出るまで、あと10年以上ありますが、この変化のスピードの早い時代にあって、今の「時代に合った考えを教える」ことが、本当に将来の子どもたちのためになるかどうかは疑問です。

また、数学が得意になった方が、将来仕事で有利になるという考えはごもっともなんですが、誰もがみな時代に合わせた能力を伸ばすことを目指しても、結局行き着くところはレッドオーシャンなんじゃないでしょうか?

 

夢中になっているものの中にエレメントが

アンパンマンのマーチ

先日、「アンパンマン」の生みの親、やなせたかし氏が亡くなりました。氏の人生観が込められた『アンパンマンのマーチ』にこんなフレーズがあります。

なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!

子ども向けアニメの主題歌とは思えない深くて重い歌詞ですね。作詞者のやなせたかし氏ご自身が「なんのために生まれて なにをして生きるのか」こたえられるようになったのは、50を過ぎてからだったそうです。

ところで、子どもは人形遊びに限らず、寝食を忘れるほど「何か」に夢中になったりします。で、たいていの場合、子どもが夢中になる「何か」って、親がやらせたいこととは合致していないので、叱られたり止めさせられることが多いですよね。

でも、子どもには、自分が何をやりたいのかを本能的に察知する力が備わっていて、寝食を忘れて夢中になることの中には、『才能を引き出すエレメントの法則』でケン・ロビンソン氏が言うところのエレメントが含まれている可能性があるのではないでしょうか?

<エレメント>-つまり、自分のやりたいことと自分の得意なことが合致する場所

 

ところが、親がしつけのつもりで、子どもが夢中になっていることを不用意に取り上げてしまうと、生来持っているはずの本能を壊してしまう可能性があります。

また、幼少期から親の思い通りの人生を強要された子どもが、思春期に燃え尽き症候群になって何もやる気力が無くなってしまうのは、勉強でもスポーツの世界でもよく聞く話ですね。

私自身が、過去記事「もうすぐ七夕。子どもの頃の願い事は「普通になりたい」だった。」の通り、親の強い干渉のもとで子ども時代を過ごしてきましたので、実感を持って分かります。

 

子ども本来の能力を潰さない

ヴィジョナリーズ―ファッション・デザイナーたちの哲学

一方で、我が家の長女RIBONは、未就学児の頃から「ファッションデザイナー」が夢と言うようになりました。

これはちょっとビックリしました。もちろん、私や妻のJENが「ファッションデザイナー」を目指しなさいと、けしかけたことは一度もありません。ただ、彼女はプリンセスのドレスが大好きで、休日などはよく家の中で1人ファッションショー遊びを楽しんでいました。

子どもは外で遊んだほうが良いと考えていましたので、休日の晴れた日は、外に遊びに行こうと誘うことはありましたが、強制はしませんでした。

まあ、大人になるまでこの夢が変わらないかどうかは分かりませんが、自分で決めたことなら、どんな夢でも応援してやりたいと思っています。

また、過去記事「さかなクンから学ぶ!好きを仕事にしてメジャーになる3つの条件」の通り、つい先日、さかなクンの講演会で見かけた魚大好き少年もそうですし、もちろんさかなクン自身も、自分のエレメントを見つけた幸運な例の一つと言えるでしょう。

おそらく、子どもの頃の「何か」に夢中になる気持ちを、親の余計な教育で阻害されることなく、素直に育むことができたのだと思います。

「育てない」から上手くいく」P94より引用

しつけとは、ある型に子どもを押し込めることです。ですから、どこか無理な力が働く。

私は「「育てない」から上手くいく」著者の桜井 章一氏ほど、極端には考えられませんので、しつけや教育がまったく要らないとは思いませんが、やり方を間違えると子どもが歪んだ育ち方をしてしまう危険性があることは、常に自覚しておきたいと思います。

子どもが何かに夢中になっている時、それを親の価値観で不用意に干渉すると、将来、

なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられない

ことになるかもしれませんね。

 
以上TONELIKOでした。
 

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