先日、自宅のエアコンの吹き出し口から急に水がポタポタと垂れ落ちてきました。
「エーッ、この真夏の真っ最中にエアコン故障ですかーッ!」
修理代はいったいいくらかかるんだろう?まいったなあ・・・。でも、エアコン無しで夏を過ごすわけにはいかないしなあ。熱中症も怖いし。
んで、早速メーカーに電話して出張修理をお願いしたところ、直るか否かに関わらず出張代5千~6千円位かかるとのこと。でも、背に腹は変えられません。仕方なくお願いしましたが、電話を終えてしばらくしてから、ちょっと冷静になって考えてみました。
そう言えば昨年も同じような症状で修理したんですよね。その時は確か修理代が2万円位かかったはず。今回もまた2万円もかけるのはちょっと勘弁してほしいなあ。
そこで、同じような症状で困っている人がいないかググってみたところ、いました。いました。エアコンの水漏れって意外とポピュラーなトラブルなんですね。
で、結論から言うと水漏れは自力で解決しました。もちろん、出張修理はすぐキャンセルしましたので、まったく費用はかかっていません。
エアコンの水漏れの原因と対処法とは?
エアコンの水漏れの際に考えられる原因はいくつかあります。
修理業者さんにお願いしなければ直せないケースもありますが、なかには自分でかんたんに修理できてしまうことも意外と多かったりするんです。
エアコンの水漏れの原因と対処法をかんたんにまとめてみましたので、心当たりがないかどうかチェックしてみてください。
ドレンホースの詰まり
じつはエアコン水漏れの原因の大半は、ドレンホースという排水ホースの詰まりなんです。長く使っているうちに、水垢やホコリ、虫の死骸などがホース内に溜まって、排出されなくなった水が室内に逆流してしまうのです。
室外に出て、ドレンホースの口になにか詰まっていたり、エアコン運転中なのに水がまったく出てこないようなら、ほぼ間違いありません。私も今回これが原因でした。
ドレンホース排出口が水に浸かっている
ドレンホースの排出口のあたりに水たまりができて水に浸かってしまい、先端がふさがった状態になってしまっために室内機から水漏れを起こしてしまったケースです。
《対処法》
水たまりを解消し、ドレンホースの先端をカットして水没を防ぎましょう。
ドレンホースの形状の不具合
ドレンホース内に汚れが詰まっていなくても、ホースの折れ曲がりや破損、途中で上に曲がっていたりといった形状の不具合などによって、排水が逆流することがあります。
《対処法》
ドレンホースの向きを「室内機が上、ホース出口が下」になるよう手直しするだけでかんたんに直ることもあります。自分で直せない場合は、工事業者に修理してもらいましょう。
ドレンパンの汚れ
エアコン本体内部のドレンパン(水の受け皿)にスライムや水垢が溜まって水があふれ出ることがあります。
《対処法》
エアコンクリーナーもしくは大量の水でクリーニングしましょう。自分でおこなうのが難しいようなら専門業者に頼みましょう。
雨水の侵入
室外機が室内機より上に設置してある場合に起こりやすく、室外の配管をつたって雨水などが壁穴の隙間から侵入するケースです。水漏れが雨の日に集中しているようでしたら、雨水が原因である可能性が高いでしょう。
《対処法》
すき間から水が伝ってこないようテープなどで配管の下側から巻いていきます。ただし、配管に圧力が加わるとトラブルの原因になる可能性があるので、業者に依頼した方が無難です。
エアコン本体の傾き
エアコン本体が傾いて前かがみの状態になり、排水口と逆向きの勾配がついてしまったために、排水が逆流して室内機から水漏れすることがあります。
《対処法》
エアコン下部の壁とのすき間に布等を入れて勾配を戻す方法もありますが、エアコン本体が壁から外れて落下する危険性があります。無理せず業者に依頼することをおすすめします。
アルミフィンの結露
アルミフィン(熱交換器)の汚れやガス不足によって、結露が発生して水漏れすることがあります。
《対処法》
汚れが原因の場合はアルミフィンのクリーニングをしましょう。これは業者に頼んでもよいですが、自力でも可能です。ガス不足の場合は、業者に依頼する必要があります。なお、自分でエアコンを掃除する方法はこちらをご覧ください。
※参考記事:エアコンが冷えないので1時間自分で掃除したらウソみたいに冷え冷え!
吹き出し口の結露
湿度の高いときに温度を冷やしすぎると、吹き出し口の結露によって水漏れすることもあります。ただ、この場合はダラダラと大量に漏れてくるのではなく、ポツポツと少しずつ落ちてきます。
《対処法》
設定温度を上げるだけで結露しなくなり、解決することも多いです。
エアコンフィルターの汚れ
エアコンフィルターが汚れていると効きが悪くなって、必要以上に設定温度を下げてしまいがちです。そのため、冷え過ぎによってアルミフィンなどエアコン内に大量の結露が発生して、水漏れを起こしやすくなります。
《対処法》
エアコンフィルターの掃除をしましょう。掃除機でもゴミは取れますが水洗いだとより効果的。
ドレンホース詰まりの対処法
エアコンの水漏れでもっとも可能性が高い原因がドレンホースの詰まりですが、対処法はいくつかあります。なお、作業中に感電しないよう、事前に電源オフにするだけでなく、念のためコンセントを引き抜いておくことをおすすめします。
1.ホース出口の詰まりを取り除く
エアコンの汚れ以外にも、排出口から虫が侵入して詰まったり、枯れ葉や泥が出口を塞いでしまっていることがあります。かんたんに目視できますので、見つけたら割り箸などで取り除きましょう。
2.ホースの出口から口で吸う
室外のドレンホースの出口から排水を吸い込まないように口で吸うという方法です。ホースの出口を手で筒を作るように持ち、口を当てて吸い込むのですが、一歩間違えるとゴミを吸い取ってしまいそうですよね。恐かったので、これは結局やりませんでした。
3.ホースの出口から息を吹き込む
逆にホースの出口から息を一気に吹き込んでも直ることがあります。ホース内のゴミが風圧で取れて排水が出てきます。なお、その際はエアコンから汚水が噴き出て室内が汚れる可能性があるので要注意。
私は今回この方法で直しましたが、電気系統に水がかかって故障するおそれがありますので自己責任でお願いしますね。
4.掃除機で吸い取る
掃除機でホースの口から詰まりの原因を吸い取ります。この時、手などで覆って空気が漏れないようにします。ただし、水分を吸ったら掃除機の故障の原因となりますので、掃除機の吸い取り口にタオルを挟むなどの工夫をするとよいでしょう。
5.ドレンホース用サクションポンプで吸い取る
専用のドレンホース用サクションポンプを外のドレンホースの口に差し込みハンドルを繰り返し引っ張ると、水鉄砲の逆の要領で溜まっていた詰まりを吸い出してくれます。
6.ドレンホースクリーナーで押し出す
ドレンホースクリーナーをエアコン本体のドレンパン(水の受け皿)辺りの排水口から挿し入れてホース内部を通していきます。先端が丸くなっていて、曲がったドレンホース内でも先の方まで進めていくことができます。
エアコン本体からドレンホース出口までよりも長いものを用意しましょう。
エアコン水漏れの予防対策
風量と風向き設定は「自動」がベスト
エアコンは、弱風や微風で運転すると、部屋が快適な温度に達するまでに多くの時間がかかるうえ、かえって電気をムダに消費してしまいます。いっぽう「自動」に設定すると、部屋の温度を設定温度にするのにもっとも効率的な運転をします。
また、弱い風量で室内を設定温度まで冷やそうとすると、エアコン本体が冷えすぎて内部に霜が付きホースへの水路がさえぎられることがあります。
ほかにも、ルーバーを下向きにして長時間運転するとルーバーに結露が付着することがあります。
いずれの場合も水漏れの原因になります。
しかし、風量と風向きを「自動」に設定すると、エアコンは自動的に最適な状態に制御されますので、このような現象は起きにくいのです。したがって、風量と風向きは「自動」にして温度設定で調節するのがエアコンの正しい使い方と言えます。
ドレンスライム抑制剤でスライム発生を防ぐ
さきほども触れたようにドレンパンにスライムや水垢が発生して水漏れを起こすことがあります。ドレンスライム抑制剤をドレンパンに置くだけで、スライムや水垢の発生を抑えることができます。
ドレンホース先端に防虫ドレンキャップを付ける
ドレンホース排出口からカナブンやゴキブリが入り込んで死骸がホース内に詰まってしまことは多いようです。防虫ドレンキャップをホース先端に付けておくことで、虫の侵入を防止できます。
定期的なエアコンクリーニングで水漏れ予防を!
水漏れにかぎらずエアコントラブルの原因の多くが”汚れ”です。エアコン内部が汚れたまま運転を続けると、効きが悪くなったり、今回のように水漏れを起こすこともあります。
また、いずれは故障の原因にもなりますので、2~4週間に1回くらいはクリーニングをした方がよいでしょう。
一本は常備しておいたほうがよさそうです。
※この記事を読まれた方は、是非下記の記事も合わせて読んでみてください。
以上TONELIKOでした。
コメント
エアコンの水漏れ、口で吹く方法で直りました!
ふーっと吹き込んでると急に吹き込めなくなり、それでも顔を真っ赤にして吹き続けていると、ホース内で「ゴボゴボゴボゴボっ」と音が鳴り出したのでホースを元の位置に戻すと一気にダラダラ〜と水がでました。部屋に戻って強めの風量で運転してみても水漏れは解消していました。
有益な情報に感謝感謝です!!
水漏れすると焦りますよね。
この記事がお役に立てて良かったです。
こちらを見て色々やりましたが改善せず、
電気店に相談したら、ドレイン詰まり(?)で
3000円で済みました、ガクー。
まぁいじって壊さなかっただけ良かったです。
どこまで自分でやって、どこから業者さんにお願いするか、見極めが難しいですね。
買い替えの準備をしておりましたが、掃除機で吸い込む方法で治りました。
どうもありがとうございました。
いえいえ、こちらこそお役に立ててよかったです。