エックスサーバーでPHP高速化設定(FastCGI化)とAPCを試してみた

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FastCGIの解説 レンタルサーバー
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ブログ運営でも、己の身体においても、常に「重さ」に悩まされるTONELIKOです。

過去記事「悪戦苦闘5日間!ロリポップ!からエックスサーバーへのWordPress移転方法!」の通り、レンタルサーバーをエックスサーバーに移転しましたが、相変わらずサイトの表示スピードに関しては、なかなか満足する状態になりません。まあ、当ブログの場合、画像を多く使っているので仕方ない面もあるのですが。

ところで、エックスサーバーには「PHP高速化設定(FastCGI化)」という機能が備えられています。この機能を使うことでプログラムの実行にかかる時間が高速化されるということですので、早速試してみました。

 

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PHP高速化設定(FastCGI化)とは?

FastCGIの解説

エックスサーバーがあらかじめ用意した機能ですので、こちらが特にコードの書き換えなどをする必要はなく、サーパーパネルから簡単に設定できます。

エックスサーバー > PHP高速化設定について」より引用

本機能は、PHPプログラム実行を「FastCGI(※1)」化することで、CPUの負荷を大幅に軽減し、プログラムの高速化を行う機能です。

「FastCGI」とは、プログラム実行時に必要な「プロセスの起動/終了」の処理を、初回実行時に保持し、2回目以降の実行時には、該当の処理を省略することでCPU負荷の軽減を行う仕組みのことです。
PHPへのWebアクセスごとに行っていた「プロセスの起動/終了」の処理が省略されるため、アクセス数が多いほどCPUの負荷軽減に大きな効果が期待(※2)できます。
アクセス数が多いサイトなどでは本設定を有効にすることが強く推奨されます。

「アクセス数が多い」って具体的にどれぐらいのアクセス数からのことなんでしょうね。同じような疑問を持った方は多いようで、直接エックスサーバーに質問してみた回答は以下の様なものだったそうです。

エックスサーバーFAVO」より引用

どれほどのアクセスによってFastCGIが効果的か、とのご質問ですが具体的な回答は困難でございます。
お使いのプログラムの内容、動作頻度、該当プログラムが参照するデータ量等、色々な要素がございます。
そのため実際に設定をお試しいただき動作状況をご確認いただく他、明確な回答はいたしかねますことをご理解いただきたく存じます。

う~ん、無難で正しい回答なんでしょうが、どうも釈然としませんね。

もう一つ、こちらのサイトではこのような回答だったそうです。

レンタルサーバー 比較.価格!あなたの情報屋さん」より引用

ご利用のプログラムの内容(どの程度重いプラグインを使っているか)により
一概にこれとは申し上げられませんが、「ページの読み込みに時間がかかる場合がある」際など、
当該機能のご利用をご検討くださいませ。

1日のアクセスが500ページビュー程度でしたら、特に当該機能のご利用は必要ないかと存じます。

こちらでは、質問の際に、

> 例えば、WordPressの場合、一日のアクセス数が500以上とか1000以上とか、
> おおよその数値でも良いので教えて下さい

と、具体的な数値を提示したので、回答も具体的なものになったのかもしれません。この質問に対して「1000ページビュー程度」ではなく「500ページビュー程度」と回答していることから、「アクセス数が多い」の具体的な数値がなんとなく推察できますね。

もし、PHP高速化設定を検討中の方は、具体的な数値を明示して質問すると良いのではないでしょうか?

 

PHP高速化設定(FastCGI化)の手順

この機能はPHP4には対応していません。PHP高速化設定を実施する前に、サーバーパネルの「PHP Ver.切替」よりPHPバージョン切り替えとバージョン確認を行います。なお、PHPバージョン切り替えを実施する前にバックアップをお忘れなく。

エックスサーバーのPHPバージョン切り替え

おそらく、ここ最近エックスサーバーに契約された方の場合は、既にPHP5以上になっていると思います。私の場合は、はじめからPHP5.3.3(推奨)でした。エックスサーバーが推奨しているので特に切り替えはせず、バージョンの確認だけしました。

PHPバージョン確認後、サーバーパネルに戻り「PHP高速化設定(FastCGI化)」をクリックします。

PHP高速化設定の変更

現在の設定対象ドメインを確認の上、[PHP高速化設定を変更する(確認)]をクリック。

FastCGIとAPCを有効にする

「FastCGIを有効にする」と「APCを有効にする」にチェックを入れて、[PHP高速化設定を変更する(確定)]をクリックします。

なお、PHP5.3/PHP5.4の場合は「APC」、PHP5.5の場合は「OPcache」の利用設定が可能となります。いずれも、PHPの高速化、CPU負荷を軽減するための拡張モジュールです。詳しくは「エックスサーバー > APC/OPcacheについて」をご確認ください。

PHP高速化設定(FastCGI)の変更が完了しました。

これで設定は完了です。簡単ですね。

 

効果のほどは?

実際にどれだけの効果があったか、サイトのスピードとパフォーマンスを測定するGTmetrixで確認してみました。

PHP高速化設定前のGTmetrix結果

こちらが、PHP高速化設定前の測定結果です。

PHP高速化設定完了後のGTMetrix測定結果

そして、こちらがPHP高速化設定後の測定結果です。

う~ん、Page Speed Grade は83%のB判定、YSlow Grade は70%のC判定とまったく変わりませんね。まだ設定直後なのでキャッシュされていないのでしょうか?

実はこの測定をした頃のWordPressのテーマはTwenty Twelveで、その数日後にはStinger3に変更しましたので、PHP高速化設定による長期的な効果は分かりませんでした。

当サイトのアクセスは現在3000~4000PV位ですので、もっとアクセス数が多くなれば効果も実感できるのかもしれませんね。今のところ、特にデメリットは思い当たりませんので、PHP高速化設定は有効のままにしておこうと思います。

 
2014年11月15日追記:WordPressの更新エラーにあたりPHP高速化設定(FastCGI化)をオフにしたところ、問題が解決しました。詳しくは「WordPress更新に失敗したけどエックスサーバーのサポートで解決した件」をご覧ください。

 
以上TONELIKOでした。
 

※この記事を読まれた方は、是非下記の記事も合わせて読んでみてください。

 

2014年11月追記:既に1年以上利用していますが、エックスサーバーは、サポート体制も充実しており、安心感があります。


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