未経験の親でもできるサッカー少年が上手くなる4つの方法

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いよいよサッカーワールドカップ・ブラジル大会の開催が近づいてきましたね。「将来はサッカー日本代表になってワールドカップで優勝したい!」そんな夢を描いているお子さんも多いのではないでしょうか。

でも、サッカー少年の親の誰もが経験者ではありませんよね。むしろ素人のほうが多いでしょう。私もそうでした。「自分は素人だから何も教えられない。でも、何か子供の手助けになるようなことをしてあげたいのだが、どうしたらよいのだろう。」そんな親の気持ちはよく分かります。

そこで今回は、ド素人の親でもできるサッカー少年が上手くなる方法を4つ紹介します。

 

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1.ボールに触れる機会を増やす

サッカーはご存知の通りボールを足で扱うスポーツです。日常ではあまりこのような機会はありませんよね。ですから、まずボールを足で扱うことに慣れることが上達の近道になります。

とりわけ幼児期から小学生にかけての時期は神経系の発達が目覚ましい時期ですので、走りこみや筋トレなどで体力を養うことよりも、ボールに触れる機会をできるだけ増やして神経系の発達を促しましょう

この時期に足でボールを扱うことに慣れていると、のちのち、本格的なサッカーをトレーニングする際に、よりスムーズにサッカースキルを習得できるようになります。

具体的には毎日10分位でもいいので、ミニゲームやリフティング、パス交換、ドリブルなどを行うのがおすすめです。なお、週一回だけ長時間やるよりも毎日ちょっとの時間でもボールに触れたほうが効果がありますよ。

また、ボールを足で扱うのが非日常ならば、「非日常を日常に」してしまえばよいのです。たとえば、リビングにボールを何個か転がしておくのもおすすめです。ちなみに、日本人として初めてバルサ下部組織に入団した久保建英君のご家庭では、リビングが練習場だったそうです。

ボールも3号ボール、サインボール、テニスボール、ゴムボール、4号ボール、フットサルボールと7から8球、多いときで15球くらいはかごの中に入っていました。歩き始めのころは、歩けばボールに触れるように転がしていました。

引用元:おれ、バルサに入る! 夢を追いかけるサッカー・キッズの育て方

もちろん、どの家庭でもできることではありませんが、ボールを足で扱うことに慣れさせる一例として参考になるのではないでしょうか。

 

2.一緒にサッカーを楽しむ

サッカーを教えられないなら、一緒にサッカーをやりましょう。子供だけにサッカーを楽しませることはありません。

たとえば、リフティングやコーンドリブル、ミニゲームなどで競争するのもいいでしょう。子供は競争が大好きです。競争することで張り合いを感じながら進んでスキルアップに取り組むようになります。

子供の方が新しい技ができるようになったり、リフティングをより多くできるようになれば、親に勝ったという大きな自信につながり、もっとサッカーを上手くなりたいと思うようになるでしょう。

また、親も実際にサッカーをやってみれば、ボールを足で扱うことがいかに難しいかが分かります。すると、子供がサッカーでミスをしても、過度にイライラすることなく、子供なりに頑張ってのことなんだと思えるようになります。

また、何よりもサッカーが家族のコミュニケーションツールになり、家族の絆を深めることにも繋げられます。

私達、杉山家でも「家族で楽しくテニスができればいいね」というところからスタートしています。宮里家でも「家族で楽しくゴルフができればいいね」というところからスタートしているわけで、根底にある考え方が全く同じだったのは大変に嬉しく思いました。

引用元:一流選手の親はどこが違うのか(新潮新書)

 

3.良いプレーを見る機会を増やす

どんなスポーツでも言えることですが、良いイメージを持つことはとても大切です。

親がサッカー経験者だと、その場で様々なプレーを見せることができますが、未経験者ではそれができません。だからこそ、素人の親の場合は意識的に、子供に良いプレーを見せる機会を増やしてあげましょう。ハンマー投げの室伏広治氏も、指導者でもあった父親からこのようなアドバイスを受けています。

父からは一流選手のビデオを見なさい。あまりうまくない選手の投げ方は見なくてよいと言われたことがあった。

引用元:超える力

一番良いのがJリーグなどのトップクラスの選手の生の試合を見に行くことです。また、フットサルのFリーグもおすすめです。狭いコートなので展開がスピーディーで面白く、高度な個人技を見られるチャンスが多いので、是非家族で観に行きましょう。

もちろんテレビで試合を見ながら解説者のコメントを聞くことも、サッカーに対する理解を深める上で有益です。また、DVDやYouTubeなどでも、プロの高度なテクニックやゴール集などを見ることができますので、是非子供と一緒に見ながらサッカー談義に花を咲かせてはいかがでしょうか。

(via:子供のイメージトレーニングにおすすめ!ベッカムのサッカー教室DVD)

映像を見せる場合に大事なのは会話です。まず映像を見せ、「どこがすごいと思う」と聞きます。息子は自分なりの考えを答えます。そこで、「できると思うか」と聞きます。大抵の場合、息子はじっと黙って考えた後、「できない」と答えます。「じゃあ、練習しよう」となります。

ただ見せて、「こうやれ」ではなく、息子が自分なりに考えた末に「練習しよう」と納得して始めた方が身に付くからです。

引用元:おれ、バルサに入る! 夢を追いかけるサッカー・キッズの育て方

 

4.褒めて励まし考えさせる

親の役割は褒めて励まし考えさせるマネージャーです。とりわけ、親がサッカー未経験の場合、サッカーの技術や戦術に関する指導は基本的にチームやスクールの指導者に任せましょう

実際のところ、よかれと思ったアドバイスが間違っていることもありますので、サッカーに関しては子供に対して断定的な言い方を避けたほうが無難です。かと言って、まったくアドバイスしてはいけないということではありません。

何か意見がある場合は、たとえば「こういった場合はこうしたらどうかな?」といった言い回しで気付きのキッカケを与えるだけに留め、親のアドバイスを取り入れるかどうかは子供の判断に委ねた方がよいでしょう。

大事なのは、上から目線ではなく共にサッカーを学んでいこうとする「同士としての目線」を持つことです。

また、試合後の会話もとても大切です。負けることもあればしょっぱいプレーをすることもあるでしょうが、子供のメンタルケアと考える力を養うことを特に意識してコミュニケーションを取ってください。

試合後には「今日はどうだった? 楽しかったか?」と必ず問いかけるようにしていました。息子はたいてい「楽しかった」と答えます。次の質問をしないとそのままになってしまうので、「何が楽しかったのか?」と聞くと「点が取れた」「ドリブルがうまくいった」等の答えが返ってきます。

引用元:おれ、バルサに入る! 夢を追いかけるサッカー・キッズの育て方

サッカーは楽しいことばかりではなく、続ければ続けるほど、たくさんの辛い現実と正面から向き合わなければならなくなります。そのような時、サッカーを続けられるかどうかは、本人がどれだけサッカーが好きかにかかっています。

親は、サッカーが好きな子供の気持を邪魔することなく、自然なかたちで育てていけるよう褒めて励まし考えさせることでサポートしてあげましょう。

 

あとがき

いかがでしょうか?

もちろん、親がサッカー経験者であればコーチとマネージャーの二役を担うことができます。素人の親には羨ましいことですが悲観する必要はありません。未経験者ならコーチはスクールやチームの指導者に任せて、親はマネージャーに専念すればよいのです。

実際のところ、「サッカー日本代表の少年時代 選出された一流選手たちは、どんな幼少期を過ごしたか? (PHP文庫)」をご一読して頂ければ分かりますが、現日本代表の親もサッカー未経験者は多いので、まったく問題ありませんよ。

 
※この記事を読まれた方は、是非下記の記事も合わせて読んでみてください。

 
以上TONELIKOでした。

 

おすすめの本

娘杉山愛を世界的テニスプレーヤーに育てた著者が、石川遼、宮里藍、錦織圭ら日本を代表するアスリートたちが、どのような親のもとで育てられたかを研究。「人間力育成」の極意を解き明かす。事例にサッカー選手は含まれていないものの、子育て全般に通ずる普遍的な考え方を学べる良書。

(via:それって本当に子どものため?習い事を決める前に確認必須の9項目)

 
当時9歳にして、日本人として初めてバルサ下部組織に入団した久保建英君のお父さんが、それまでの育児を振り返って記したサッカー育児の決定版。久保君のお父さんはサッカー経験者ですが、幼児向けの簡単な練習方法やメンタルケアの考え方など、未経験の親にも非常に参考になります。

(via:東京五輪の日本代表?バルセロナのカンテラ久保建英君の3年前の印象)

 
香川真司、本田圭佑など、サッカー日本代表として活躍する選手たちが、どのような家庭環境のもとで育てられたかが、実際のエピソードからうかがい知れます。サッカー未経験の親でもできることのヒントが詰まっている一冊です。

(via:日本代表に天才は1人もいない[書評]子どもをサッカー選手にするためにできること)

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