「プリッツ梨汁ブシャー味」をくわえながら、この記事を書いているTONELIKOです。
我が家には子どもが3人いますが、小学一年生で7歳の長女RIBONは二番目の子です。子供たちは3人とも個性派揃いなんですが、特に長女はかなり変わったキャラの持ち主です。
あまりにも個性的なので、保育園では仲間外れにされることも多かったようです。すぐに感情を爆発させてしまったり、ボーッとして話を聞いていなかったり、行動が他の子よりも遅かったりと、いわゆるADHDらしき症状がとても多かったんですね。
「多かった」と言うか・・・以前より落ち着いてきましたが、今でもADHDらしきところは多分にあります。ADHDは発達障害の一種ですので、世の中には同じような症状で深刻に悩んでいる親御さんは多いかもしれません。
ですが、私はというと、実は毎日ワクワクしています。これ強がりでもなんでもないですよ。本気で彼女の将来が楽しみで仕方ありません。
ADHDってなに?
発達障害とされるものには、自閉症、アスペルガー症候群、学習障害などいくつかありますが、ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder / 注意欠陥・多動性障害)もそのうちの一つです。
ADHDの症状や特徴としてはこのようなものがあります。
「ADHD.co.jp > 小児・思春期の主な症状・特徴」より抜粋。
【不注意が目立つタイプの特徴】
- 忘れ物が多く、物をなくしやすい
- 気が散りやすく、集中力が続かない
- 興味があるものには集中しすぎてしまい、切り替えが難しい
- ボーっとしていて、話を聞いていないように見える
- 行動が他の子よりワンテンポ遅れる
- 字が乱れる
- 不器用(縄跳びなどが苦手)
- 片付けられない
- あまり目立たない(ADHDであることに気づかれにくい)
- 女の子に多い傾向がある
【多動性・衝動性が目立つタイプの特徴】
- 落ち着きがなく、授業中立ち歩く
- 体を動かすことがやめられない
- 衝動性が抑えられず、ささいなことで手を出してしまったり、大声を出したりする
- 乱暴な子、反抗的、という目で見られやすい
- 男の子に多い傾向がある
- ADHD全体の割合からすると少数
【混合タイプの特徴】
- 不注意と、多動性・衝動性の両方の特徴をもつ
- 忘れ物が多く、物をなくしやすい
- 落ち着きがなく、じっとしていられない
- ADHDの8割がこのタイプといわれる
- 衝動が抑えられず、順番が守れなかったり、ルールが守れなかったりする
- 不注意、多動性、衝動性のあらわれ方の度合いは人によって違う
彼女の場合、このうち半分くらいに当てはまりますね。実際に医療機関で診断してもらったわけではないのですが、軽度のADHDと言ってよいのではないかと思います。
そして、ADHDの子に起こりやすい問題点としてはこのようなものがあります。
「ADHD.co.jp > ADHDの子に起こりやすい問題」より抜粋。
- 教師や保護者の指示に従えず叱られてばかりいると、劣等感をもちやすく、自尊心※が低くなりがちになる
※自尊心:自分が存在していることに疑問をもたないでいられること、ありのままの自分を大切に思い受け入れる感情のこと- 特に衝動性が強い場合、友達とトラブルになりやすい(いじめやからかいの対象となることも)
- 学校などで孤立しやすい
- かんしゃくを起こしやすくなり、反抗的、挑発的な行動をとるようになる
- 無力感、不安、情緒不安定
彼女の場合も、たまに友達から仲間外れにされたり、衝動的に乱暴をふるってしまうことがあります。
彼女にしか見えないものがあるはず
ADHD気味な彼女の感性は独特なので、なかなか他の子に共感してもらえません。また、その独特の感性を自分以外に分かりやすく伝えるすべ(言語力など)をまだ持っていないのです。
ですから、どうしても友達とうまくコミュニケーションが取れなかったり、なかなか理解してもらえないことから、つい感情を抑えきれずにかんしゃくを起こしてしまいます。でも、彼女には他の子とは違うからこそ見えている、彼女にしか見えない景色があるはずです。
まあこれって、客観的に見れば「親ばか」入ってます。たぶん、私が他人の立場だったら、こんな自分のことを「親ばか」だと思うでしょうね。
親ばか上等!
実の親が「親ばか」やらなくって、誰が「親ばか」やるのかって話ですよ。
ADHDと思われる偉人
ADHDの子どもは昔からいましたが、それがなんらかの障害の概念として認識され始めたのは20世紀初頭からでした。実は、歴史上の人物の中にも、ADHDが疑われる人物は数多く存在します。以下にその一部を紹介します。
- レオナルド・ダ・ビンチ
- 坂本龍馬
- リンカーン大統領
- ベンジャミン・フランクリン
- エジソン
- アインシュタイン
- ガリレオ
- ヘミングウェイ
- アンデルセン
- アガサ・クリスティー
あくまでもADHDと思われるという話であって、実際のところは分かりませんが、たしかに上記人物の多くは、幼少期に何らかの問題を抱えていたと伝えられていますね。
ちなみに、長女に一番近いと感じたのは実在の人物ではなく、小説「赤毛のアン」の主人公アン・シャーリーです。
かんしゃく持ちで衝動性があり、空想の世界にふけることの多いアン・シャーリーも、識者の間ではADHDではないかと言われているようですが、以前、世界名作劇場の「赤毛のアン」を見た時は、本当に長女を見ているかのような錯覚を覚えたものです。
ADHDの子どもの子育てに悩んでいる方は、アン・シャーリーの育ての親であるマシュウやマリラの彼女に対するふるまいから、何らかのヒントが得られるかもしれませんね。
自己肯定感を潰さないように
感情的になって人の話を落ち着いて聞けなかったり、すぐに乱暴をふるったり、急がなきゃいけない時にボケーっと空想にふけっていたり、一見するとADHDの子どもは短所だらけです。長女も毎日のように叱られています。
でも実は、短所って長所の裏返しだったりするんですよね。
- 感情的になってわめき散らす ⇒ 感情表現が豊か
- すぐ乱暴をふるう ⇒ 活動的
- 空想にふける ⇒ 想像力が豊か
もちろん、このような短所は社会に迷惑をかけるだけでなく、彼女自身も傷つけることになりますので、放置しておくわけにはいかないんですが、短所を無くそうとすると、その裏側にある長所まで潰してしまう恐れがあります。
ですから、しつけの際には長所まで一緒に消さないよう、普段からかなり慎重に気を使っています。
さらにもっとも恐れていることは、あまり叱りつけることで、自分はダメな人間なんだと思ってしまい自己肯定感を失ってしまうことですね。この自己肯定感がないと、すべてがネガティブな方向へ回ってしまいます。
(via:親のしつけが子どもをダメにする?夢中になっているものを取り上げるな!)
短所は時間が解決
実は、現在中二の長男が小学生だったころ、やや高度自閉症っぽいところがあって、一時期友達からハブられていたことがありました。
でも今では(自称)クラスの人気者だそうです。まあ自己申告なんで、どうせ盛ってるんでしょうが、ふだんの彼の交友を横目で見るかぎりでは、人気者っていうのもまったくのウソではなさそうです。
ですから、長女のADHDならではの短所も、自己肯定感さえあれば、いずれ目立たなくなるでしょう。私は長男という前例を見てきているので、いずれ時間が解決するだろうと楽観しています。
答えは自分の中に
長女は毎日のように、自分が将来なりたいことを楽しそうに話してくれます。やりたいことがいっぱいあるようで、昨日はファッションデザイナーかと思うと、今日は漫画家だったり、コロコロ変わっています。
親としては、彼女が心の底からやりたいと思うことなら何だっていいです。人目なんか気にせず、やりたいことがあれば迷わずどんどんチャレンジして欲しい。やってみなきゃ何が自分に向いているかなんて分かりません。
まだまだ時間はたっぷりあります。彼女にとって夢中になれるもの、自分を最大限に表現できるものを見つけて欲しい。
答えは必ず自分の中にあるはず。
彼女がそれを見つけたとき、どんな自己表現を見せてくれるのか、今からワクワクしている自分がいます。
日本のブライダル界の先駆者・桂由美の自伝的要素を含んだエッセイ。夢をかたちにする勇気を与えてくれます。今、仕事に一生懸命な女性だけでなく、女の子を持つ親にも一読の価値ある一冊です。
以上TONELIKOでした。
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