U-16はわずか9.5%!日本代表における高校サッカー出身者の年代別比率

※当ページのリンクには広告が含まれています。

サッカー日本代表 サッカー日本代表
スポンサーリンク

昨日の高校サッカー決勝の時間は、ちょうど長男のU-15リーグ公式戦が重なってしまい、河川敷で震えながら長男の応援をしていたTONELIKOです。

残念ながらリアルタイムで決勝戦を観られなかったのですが、国立最後の高校サッカーは劇的な大逆転で大盛り上がりだったようですね。

私はTwitterの検索窓に”高校サッカー”と打ち込んで、ほぼリアルタイムに試合状況を確認していたのですが、文章の数々から熱気がビンビン伝わってきて、観てもいないのにこっちまで熱くなってしまいました。

さて、そんな高校サッカーですが卒業後プロとして活動する選手はどれくらいいるのでしょうか?

調べてみたところ、昨年末の時点では京都橘小屋松知哉など15名がJクラブに内定しているそうです。一方、J下部やJFAアカデミーからは39名と高校の倍以上の選手がトップチームへ昇格します。

では、日本代表も同じように今後は高校サッカー出身者は少数派となるのでしょうか?早速、日本サッカー協会のサイトから、各年代の代表に占める高校サッカー出身者を抽出し検証してみました。

 

スポンサーリンク

U-16日本代表

高校サッカー在籍者は21名中2名、比率にしてわずか9.5%!高校サッカー選手権準優勝校の星稜の選手がいます。

MF 鈴木 徳真
1997.03.12 164cm 57kg
前橋育英高校

MF 阿部 雅志
1998.03.07 163cm 61kg
星稜高校

 

U-17日本代表

高校サッカー在籍者は21名中4名、比率にして19.0%。前橋育英から2名選出されていますね。

MF 鈴木 徳真
1997.03.12 166cm 60kg
前橋育英高校

FW 瓜生 昂勢
1996.01.08 165cm 58kg
筑陽学園高校

FW 杉本 太郎
1996.02.12 162cm 59kg
帝京大可児高校

FW 渡辺 凌磨
1996.10.02 175cm 64kg
前橋育英高校

 

U-18日本代表

高校サッカー在籍者は18名中5名、比率にして27.8%。MF 鈴木 徳真はU-16、17、18と3年代で選出されています。まだ高校2年生ですので、高校サッカーファンには要注目の選手ですね。

MF 瓜生 昂勢
1996.01.08 165cm 58kg
筑陽学園高校 > 福岡大学進学予定

MF 杉本 太郎
1996.02.12 162cm 61kg
帝京大可児高校 > 鹿島アントラーズ内定

MF 渡辺 凌磨
1996.10.02 173cm 62kg
前橋育英高校

MF 鈴木 徳真
1997.03.12 164cm 57kg
前橋育英高校

FW 松原 后
1996.08.30 178cm 64kg
浜松開誠館高校

 

U-19日本代表

高校サッカー出身・在籍者は20名中3名、比率にして15.0%。U-16から一貫して右肩上がりだった高校サッカー比率が、なぜかここに来てガクンと落ちます。また、U-19からU-22まではすべてJリーガー(内定含む)が選出されています。

DF 三浦 弦太
1995.03.01 182cm 74kg
大阪桐蔭高等学校 > 清水エスパルス

MF 望月 嶺臣
1995.01.18 165cm 57kg
滋賀県立野洲高等学校 > 名古屋グランパス

FW 宮市 剛
1995.06.01 185cm 67kg
中京大中京高校 > 湘南ベルマーレ内定

 

U-20日本代表

高校サッカー出身者は17名中5名、比率にして29.4%。また高校サッカーが盛り返してきました。

DF 亀川 諒史
1993.05.28 176cm 68kg
帝京第三高等学校 > 湘南ベルマーレ

DF 植田 直通
1994.10.24 185cm 70kg
熊本県立大津高等学校 > 鹿島アントラーズ

MF 金森 健志
1994.04.04 175cm 65kg
筑陽学園高等学校 > アビスパ福岡

MF 望月 嶺臣
1995.01.18 165cm 57kg
滋賀県立野洲高等学校 > 名古屋グランパス

FW 渡 大生
1993.06.25 176cm 62kg
広島県立広島皆実高等学校 > ギラヴァンツ北九州

 

U-21日本代表

高校サッカー出身者は23名中6名、比率にして26.1%。なお、U-21とU-22のメンバーは同じです。植田直通浅野拓磨は前回の第91回高校サッカー選手権に出場していました。

GK 1 櫛引 政敏
1993.01.29 185cm 80kg
青森山田高等学校 > 清水エスパルス

DF 亀川 諒史
1993.05.28 176cm 68kg
帝京第三高等学校 > 湘南ベルマーレ

DF 植田 直通
1994.10.24 185cm 70kg
熊本県立大津高等学校 > 鹿島アントラーズ

FW 9 鈴木 武蔵
1994.02.11 184cm 70kg
桐生第一高等学校 > アルビレックス新潟

MF 金森 健志
1994.04.04 175cm 65kg
筑陽学園高等学校 > アビスパ福岡

FW 16 浅野 拓磨
1994.11.10 171cm 67kg
三重県立四日市中央工業高等学校 > サンフレッチェ広島

 

U-23日本代表

いわゆるオリンピック世代ですね。高校サッカー出身者は18名中6名、比率にして33.3%。ついに高校サッカー比率が30%を突破しました。しかも6名のうち半数は大学サッカー部を経由してプロになっています。

またボルシアMG(ドイツ)所属の大津祐樹のように、既にヨーロッパリーグに活躍の舞台を移している選手もいます。

 
DF 2 徳永 悠平
1983.09.25 180 cm 76 kg
国見高校 > 早稲田大学 > FC東京

DF 8 山村 和也
1989.12.02 184 cm 75 kg  
桜が丘少年サッカークラブ > 国見町立国見中学校サッカー部 > 長崎県立国見高等学校 > 流通経済大学体育局サッカー部 > 鹿島アントラーズ

DF 13 鈴木 大輔
1990.01.29 181cm 78kg  
仲良しスポーツ少年団 > テイヘンズFCジュニアユース > 星稜高等学校 > アルビレックス新潟

MF 6 村松 大輔
1989.12.16 176 cm 73 kg 
藤枝東高校 > Honda FC > 湘南ベルマーレ > 清水エスパルス

FW 11 永井 謙佑
1989.03.05 177 cm 74 kg
医生丘サッカー少年団 > 北九州市立浅川中学校 > 九州国際大学付属高等学校 > 福岡大学サッカー部 > 名古屋グランパス

MF 7 大津 祐樹
1990.03.24 180 cm 73 kg
水戸市堀原サッカースポーツ少年団 > 新荘常磐サッカースポーツ少年団 > 鹿島アントラーズエフシーノルテ > 鹿島アントラーズノルテジュニアユース > 成立学園高等学校 > 柏レイソル > ボルシアMG(ドイツ)

 

日本代表(SAMURAI BLUE)

サッカー日本代表 高校サッカー出身比率

年代別高校サッカー出身者比率をグラフにしてみました。日本代表(SAMURAI BLUE)になると、高校サッカー出身者は23名中14名、比率にして60.9%にまで上がります。ついに高校サッカー出身者比率が過半数を占めるようになりました。

さらに、そのうち半数以上の8名が現在ヨーロッパリーグで活動中です。

一方、J下部出身では大分トリニータU-18出身で現在1.FCニュルンベルク(ドイツ)所属の清武弘嗣のみ。なお、 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)所属の香川真司は、J下部ではなく街クラブのFCみやぎバルセロナユース出身です。

これは少年期からプロまで一貫して一つのチームで純粋培養されてきたことと何か関係があるのでしょうか?

また、2名と少数派ですが長友佑都伊野波雅彦のように、高校サッカーから大学サッカーを経由して日本代表にまで上り詰める選手もいます。

実はあまり知られていませんが、Jリーグ入団前に所属していたチームでもっとも多いのは流通経済大学です。他にも駒澤大学筑波大学など、大学サッカー出身のJリーガーは数多くいます。

大学サッカーから多くのプロ選手を排出するというのは世界的に見ても珍しいキャリアで、あまり他国には見られない日本独特の育成ルートのようですね。

それでは一人一人のプロフィールを見てみます。

 

川島 永嗣 / KAWASHIMA Eiji

生年月日 1983.03.20
身長/体重 185cm/81kg
経歴:与野八幡サッカースポーツ少年団 > 与野西中学校 > 浦和東高校 > 大宮アルディージャ > 名古屋グランパスエイト > 川崎フロンターレ > リールセSK(ベルギー) > スタンダール・リエージュ(ベルギー)

 

今野 泰幸 / KONNO Yasuyuki

生年月日 1983.01.25
身長/体重 178cm/73kg
経歴:上野山FC > 仙台市立山田中学校 > 東北高校 > コンサドーレ札幌 > FC東京 > ガンバ大阪

 

伊野波 雅彦 / INOHA Masahiko

生年月日 1985.08.28
身長/体重 179cm/75kg  
経歴:宮崎東サッカースポーツ少年団 > 宮崎市立生目台中学校サッカー部 > 鹿児島実業高等学校サッカー部 > 阪南大学サッカー部 > FC東京 > 鹿島アントラーズ > ハイデュク・スプリト(クロアチア) > ヴィッセル神戸 > ジュビロ磐田

 

長友 佑都 / NAGATOMO Yuto

生年月日 1986.09.12
身長/体重 170cm 68kg
経歴:神拝サッカースクール > 西条北中学校 > 東福岡高校 > 明治大学(FC東京/特別指定選手) > FC東京 ACチェゼーナ(イタリア) > インテル・ミラノ(イタリア)

 

森重 真人 / MORISHIGE Masato

生年月日 1987.05.21
身長/体重 183cm/74kg
経歴:サンフレッチェ広島ジュニアユース > 広島皆実高校 > 大分トリニータ > FC東京

 

内田 篤人 / UCHIDA Atsuto

生年月日 1988.03.27
身長/体重 176㎝/62kg
経歴:函南SSS > 函南町立函南中学校 > 清水東高校 > 鹿島アントラーズ > FCシャルケ04(ドイツ)

 

遠藤 保仁 / ENDO Yasuhito

生年月日 1980.01.28
身長/体重 178cm/75kg
経歴:桜州小学校 > 桜島中学校 > 鹿児島実業高校 > 横浜フリューゲルス > 京都パープルサンガ > ガンバ大阪

 

長谷部 誠 / HASEBE Makoto

生年月日 1984.01.18
身長/体重 180cm/72kg
経歴:ランカーFC > 青島東サッカースポーツ少年団 > 青島中学校 > 藤枝東高校 > 浦和レッドダイヤモンズ > VfLヴォルフスブルク(ドイツ) > 1.FCニュルンベルク(ドイツ)

 

細貝 萌 / HOSOGAI Hajime

生年月日 1986.06.10
身長/体重 177cm/68kg
経歴:前橋広瀬フットボールクラブ > FC前橋ジュニアユース > 前橋育英高校 > 浦和レッズ > レバークーゼン(ドイツ) > FCアウグスブルク(ドイツ) > ヘルタ・ベルリン(ドイツ)

 

本田 圭佑 / HONDA Keisuke

生年月日 1986.06.13
身長/体重 182cm/76kg
経歴:摂津フットボールクラブ > ガンバ大阪Jrユース > 星稜高校(名古屋グランパスエイト/特別指定選手) > 名古屋グランパスエイト > VVVフェンロー(オランダ) > CSKAモスクワ(ロシア)

 

高橋 秀人 / TAKAHASHI Hideto

生年月日 1987.10.17
身長/体重 183cm/75kg
経歴:図南SCジュニアユース > 前橋商業高校 > FC東京

 

岡崎 慎司 / OKAZAKI Shinji

生年月日 1986.04.16 身長/体重 174cm/76kg
FIFA開催大会出場歴 FIFA Confederations Cup Brazil 2013
経歴 :宝塚ジュニアFC > けやき台中学校 > 滝川第二高校 > 清水エスパルス > VfBシュツットガルト(ドイツ) > 1.FSVマインツ05(ドイツ)

 

乾 貴士 / INUI Takashi

生年月日 1988.06.02
身長/体重 169cm/59Kg
経歴:セゾンフットボールクラブ > 野洲高校 > 横浜F・マリノス > セレッソ大阪 > 横浜F・マリノス > セレッソ大阪 > アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)

 

大迫 勇也 / OSAKO Yuya

生年月日 1990.05.18
身長/体重 182cm/73kg 
経歴:加世田市(現南さつま市)スポーツ少年団 > 鹿児島育英館中学校 > 鹿児島城西高校 > 鹿島アントラーズ

 

あとがき

いかがでしょうか?

もちろん、これはあくまでも現在のデータですので、今後も同じような傾向が続くとは限りません。もしかすると、今後はU-16時点での比率がそのまま日本代表(SAMURAI BLUE)まで移行する可能性もあります。

ちなみに、長男は高校サッカーの盛り上がりを見て「おれ絶対高校サッカーに行く!」と言っていましたね。おそらく、昨日の決勝戦を観て、同じように高校サッカーに憧れる中学生は多いのではないでしょうか。

Jクラブの下部組織がエリート層の育成に大きなウェイトを占めていることは確かですが、この憧れがある限り、高校サッカーもまた、将来のトップ層の育成に欠かせない存在であり続けるはずです。

 

関連記事:

 

以上TONELIKOでした。
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました