カブトムシの幼虫って冬はほとんど動かないので、「大丈夫かな」って心配になりませんか?
多くの外国産カブトムシは日本の冬の寒さには耐えられませんが、じつは日本のカブトムシは寒さにめっぽう強いので、乗り切ることができるんです。
本記事では、そんなカブトムシの幼虫の冬眠について解説します。
冬はカブトムシの幼虫をどのように飼育すればいいのか、どんなことに注意すればいいのか、この記事を読んでいただければ分かりますよ。
カブトムシの幼虫が動かないのは冬眠中だから?
カブトムシの幼虫は、冬になるとほとんど動きません。まるで冬眠しているようですよね。
でも、正確には冬眠しているわけではないんです。昆虫マットの中で、じっと固く丸まって餌もほとんど食べませんが、たまに温かくなると、モゾモゾと動き始めたりするんです。
カブトムシの幼虫の冬眠時期はいつからいつまで?
カブトムシの幼虫の活発さは、気温に大きく影響されます。
その年の気温にもよりますが、おおよそ11月中旬から翌年3月中旬頃までは、冬眠しているかのように、じっと丸く固まって動きません。
春になって温かくなり始めると、また活動を開始し始めます。
カブトムシの幼虫の冬眠中はマット交換は必要?
冬眠中はほとんどエサ(マット)も食べないので、基本的にはマット交換は必要ありません。
むしろ、おとなしく体力を温存しているところに、マット交換によって活動を強いたりすると、カブトムシの幼虫の体に負担をかけることになります。
冬の間は、1ヶ月に一回くらいマットの減り具合を確認する程度でよいでしょう。とくにマットが減っていなかったり、フンが増えている様子がなければ、そのまま放っておいて構いません。
ただし、冬になる前にできるだけ大きな容器に大量のマットを入れておくことをおすすめします。
マットの量が多ければ多いほど、外界の気温変化からの影響が緩やかになります。その分、カブトムシの幼虫が受ける負担も小さくなるでしょう。
カブトムシの幼虫の冬眠中の水分やカビで注意することは?
冬は乾燥しやすいので、冬眠中の水分量の変化には注意してください。
できれば、コバエシャッターのように密閉性の高い容器で飼育した方がよいでしょう。コバエシャッターなら保湿性が高いので、水分調整も不要で手間いらずです。
また、マットのカビに関しては、さほど神経質になる必要はありません。カビにまかれてカブトムシの幼虫がやられてしまうケースは、私が飼育した限りでは皆無です。
ただし、水分補給のし過ぎによる窒息死には注意してください。マットの乾燥が気になって水をかけすぎると、マット内の幼虫が溺れて窒息死してしまうことがあります。
カブトムシの幼虫を冬眠させない方法
カブトムシの幼虫を冬眠させないためには、室内で飼育することです。室内の温かい環境で飼育していると、冬場でも冬眠せずにエサを食べ続けます。
そのため、野外で飼育するよりも成長が早く、5~6月頃には成虫に羽化してくるでしょう。
冬場はカブトムシの幼虫に冬眠させてあげましょう
日本のカブトムシの幼虫は成長が早く、冬になる前に大量のエサを食べて3令にまで成長して、丸々と太ってから冬を迎えます。
これはおそらく、寒さの厳しい冬を乗り切るために、冬眠できる体にまで成長する必要があるからですね。
カブトムシの幼虫は、冬眠期間中はじっと体力を温存しています。観察したいからといって掘り返したりせず、できるだけ放っておいてあげましょう。
なお、外国産カブトムシの多くは、日本の寒さを乗り切ることができません。基本的には、温かい室内で飼育する必要がありますので注意してください。
以上、カブトムシの幼虫の冬眠と飼育方法…でした。
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