先日、6歳の長女RIBONと二人で3D・日本語吹替版「シュガー・ラッシュ」を観に行って来ました。
ディズニーのCGアニメですが、ピクサーではなくウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズの制作です。
TONELIKOは、3Dがある場合は基本的に3Dで観るようにしています。また、吹替版がある場合も、やはり吹替版を選ぶようにしています。字幕版ですと、字幕を追っているうちに、映像のちょっとした変化を見逃してしまうような気がするからです。
シュガー・ラッシュの場合、とりわけレースシーンがスピーディーで迫力ものです。3Dだと気持ち悪くなってしまうとか特別な理由がない限り、是非3Dをオススメしますね♪
本当は家族全員で観に行くつもりだったんですが、JENが体調不良、MAGはサッカー、HANAは出かけたくなさそうだったので、結局RIBONと二人だけで行くことになりました。ですが、結果的に父と娘のペアで鑑賞するというのは、この映画にピッタリのシチュエーションだったような気がします。
理由は後ほど・・・
★ご注意:これ以降の記事はネタバレを含みます。
キャラクラーがみんな魅力的!
主役のラルフはアクションゲームの悪役キャラクター。とにかくなんでも壊しちゃう。
でも、本当は「みんなに愛されるヒーローになりたい」と願う、哀愁あふれる中年オヤジって感じです。いや、本当の年齢設定は中年じゃないのかもしれませんけど、そう見えるんですよね。このキャラを安心・安定のマルチ声優こと山寺宏一が演じます。
もう一人の主役、ヴァネロペの生意気で小憎たらしい可愛らしさも最高でした!RIBONも「ヴァネロペが可愛い!可愛い!」とベタぼれ!声優さんもイメージばっちりで違和感なく素晴らしかったです。ちょっと調べてみたら、なんと13歳!若い!でも既にプロですね。
ラルフのゲームのヒーロー役、フェリックスは、これぞ「ザ・イイヤツ」。ラルフとは逆になんでも直してしまいます。この能力がストーリーの中では便利に使われていましたね。
バトルゲームの女性兵士カルホーン軍曹は、フィアンセを結婚式当日に失うという辛い過去を持つ(という設定の)キャラクター。解像度も等身も高いイケメン。普段はコワモテだが、フィリックスがかつてのフィアンセとダブって見えてしまい、ときめくシーンが可愛かったりする。
ゲームマニアにはたまらない豪華キャラクターの共演
人間の見えない所で、子どもたちの好きなキャラクター達が生き生きと動き回る姿を描いているという点では、トイ・ストーリーと設定が似ていますね。
シュガー・ラッシュの場合、お馴染みの「ストリートファイター」や「パックマン」、「スーパーマリオブラザーズ」をはじめとして、様々なゲームの登場人物が競演します。これってゲーム好きな方にはたまらない光景なんじゃないでしょうか。もちろんゲーマーじゃなくても十分楽しめますよ。
ラルフやヴァネロペのようなメインキャラ以外はディズニー・オリジナルじゃありませんし、いろいろなゲームメーカーのキャラクターを共演させるわけですから、権利関係とかの調整は大変だったんじゃ?と思ったんですが、そこはディズニーの交渉力の高さで、意外にもスムーズに事が運んだようです。
ゲームカルチャーに対するディズニーの本気映画「シュガー・ラッシュ」より抜粋
最初は難しいかなと思いましたが、意外と簡単に制作は進みました。もちろん何度も話し合いはしたのですが、非常に早い段階で協力を得られて、スムーズに事が運んだと思います。
ちなみに、「ザンギエフは悪役じゃないよなあ」という声もあるようですが、TONELIKOはゲーマーじゃないのでよく分かりません。上記記事でのディズニーの見解は以下のようです。
ある意味で彼もラルフと同じで、自分は誰なのか、いい奴なのか、悪い奴なのかとアイデンティティについて悩んでいます。あの集会のシーンでラルフに向かって「君は悪役かもしれないけど、悪い奴じゃないでしょ?」と言うのは、彼がうってつけだと思ったからです。
ディズニースタッフのゲーム愛に溢れた映画「シュガー・ラッシュ」は、ゲームマニア必見です。
ラルフは世のお父さんの反映?
ラルフとヴァネロペは、それぞれのゲームの世界で除け者扱いされている似た者同士。そんな二人の関係が、TONELIKOには友達というよりも、お父さんと娘のように思えて仕方なかったんですね。
ラルフがヴァネロペのために奮闘している姿を見ていると、職場では損な役回りをさせられているお父さんが、仲間はずれにれながらも自分の好きなことに頑張っている娘を一生懸命応援している、といった現実的なシチュエーションが思い浮かびます。
全体的には明るく楽しい雰囲気の話なんだけど、根底には中年男の悲哀が流れているような気がして、ちょっと切なくなってしまうところもありますね。
興奮と感動で胸が熱くなるクライマックス
序盤から張り巡らされていた伏線が、しっかり終盤には回収されるストーリー展開はさすがですね。
「みんなに愛されるヒーロー」ではなく「ヴァネロペのヒーロー」になるために、自分の身を顧みず、悪役の能力である「壊す」ことでヴァネロペを救おうとするラルフ。
除け者扱いの原因であるバグをフルに使って、瞬間移動でラルフを助けようとするヴァネロペ。
クライマックスは、スピード感あふれる展開の中で、ラルフやヴァネロペの思いが画面から伝わってきて、興奮と感動で胸がグッと熱くなります。
全般を通して、笑いあり、涙ありで、見終わった後に幸せな気持ちにさせてくれる映画でした。
同時上映の短編「紙ひこうき」
「シュガー・ラッシュ」が始まる前に、映された短編「紙ひこうき」は大人向けの無声モノクロ映画。
短編とはいえ6分半ほどのやや長めの映画です。
見終わった後に爽快な気持ちにさせてくれる、ファンタジック&ロマンチックなラブストーリーでした。
男女関係なく全世代にオススメ
春休み映画、何を観に行こうか迷っている方には激しくオススメします!
男女関係なく、大人から子どもまで、マニアもノンマニアも、幅広く多くの方に楽しめる映画だと思います。
とりわけ、女の子ならヴァネロペに、お父さんならラルフに思わず感情移入してしまいそうです。
ヴァネロペが欠陥プログラムとして虐げられていたのが、最後には王女のドレスを身にまとって本来の姿に変わるところなんかは、シンデレラを彷彿とさせます。ちゃんとプリンセス・ストーリーの王道をなぞっているんですよね。
RIBONのような、プリンセス好きの女の子にはたまらないストーリー展開だったんじゃないかな。
以上TONELIKOでした。
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