昔ながらの雑草対策といえば草むしりですが、炎天下の中、腰を曲げての作業は大変な重労働ですよね。しかも、すぐまた生えてきますし・・・。
そこで、一回の作業で二度と雑草が生えてこない方法はないものかと調べてみたところ、「防草砂」という商品を発見!
先日、ほぼ半日がかりで、家の裏にこの「防草砂」を施工してみましたので、敷設作業の手順と注意点などをまとめてみました。
6つの雑草対策(防草対策)それぞれの効果と注意点とは?
まず、雑草対策(防草対策)としては、「防草砂」以外にもいくつか選択肢があります。効果とコストが低いものから高いものへ順に並べていくと、このようになります。
草刈り
雑草を自ら抜く、もしくは刈る方法です。二週間もすればまた生えてきますので、時間と労力をかけて何度も繰り返さなければなりません。軍手や草刈り用鎌を使っての重労働になりますが、腰を傷めますので、範囲が広い場合は草刈機がおすすめです。
除草剤の散布
雑草対策用の農薬を散布して雑草を枯らしてしまいます。ただ、効果が効かなくなったら何度も散布しなければなりませんし、土壌が廃れてコンクリートのように固まってしまうこともあります。また、人体への影響も懸念されます。
除草剤の代用として塩水や重曹でも効果がありますが、いずれも土壌を変えてしまうことを考慮に入れておく必要があります。
クローバーなどのグランドカバー
クローバーも雑草の一種ですが、どうせなら見た目のよい草(クローバー)で覆い尽くして他の雑草を生えなくしてしまうという発想です。
クローバーは非常に繁殖力が強いので、ほとんど手入れも必要ありません。グランドカバーとしては、他にも芝生やハーブ、ツタなどもあります。
砂利を敷く
雑草を抜き取った後に、砂利や砕石などを3~5cmくらいの厚さに敷き詰めます。雑草対策だけでなく防犯対策としても効果的です。ただし、厚さが薄いと雑草は砂利の下からでも生えてきます。
今回「防草砂」を敷いていた所も、もともと砂利を敷いてあったのですが、厚みが足りずに生えてきてしまいました。
防草シートを敷く
雑草対策用の防草シートは、下から生えてくる雑草が貫通できないほど密度が高く、光合成させないくらい遮光率が高いという特性を持っています。耐久年数は5年ほどですが、天然原料100%素材のものもあり、これならそのまま放置しても土に還ります。
こちら▼はシート止め用のピンです。
また、防草シートを固定し景観をよくするために、通常は防草シートの上に砂利等を敷きます。
防草砂で固める
今回はこれをやりました。簡易コンクリートのようなもので、水を撒くと固まります。コストはかかりますが雑草対策としてはもっとも効果が高く、一度しっかり施工してしまえば長期間その効果が持続します。
防草砂の施工手順
市販の防草砂は何種類かありますが、私は今回、比較的メジャーな「アイリスオーヤマ 固まる防草砂 10L イエロー」を使いましたので、この商品の施工方法ということで順を追って説明します。
他の商品をご利用になる場合は、必ず個別に説明文書をご覧ください。
1.除草・整正作業
施工部分の雑草を根本から取り除いて、表面を平らに固くならします。今回はもともと砂利が敷き詰めてあったので、砂利を取り除きました。
なお、施工場所によっては縁をレンガで囲ったほうがいいでしょう。防草砂をきれいに敷設できますし、散水する際に防草砂を含んだ水が流れ出すことを防ぐことができます。
2.敷設
施工部分に防草砂を厚さ3~4cmに平らに敷きます。凹凸があると水が均等に染み込まないとのことですので、ここに一番神経を使いました。ところが・・・
せっかく均したのに、娘たちが「なにやってるの~?」と訪ねてきてこの有り様です。君たちこそ「何やってくれてんの!!」
なお、表面をコテ等で均すときれいに仕上がりますが、私は用意することができなかったので、ちりとりの背の部分で代用しました。でも、本当はちゃんとコテを用意した方がいいでしょうね。
また、当然ですが、防草砂のパッケージを開けるのにハサミが必要です。あらかじめ用意しておきましょう。
3.散水
散水は2回に分けて行います。1回めは霧状で表面が濡れる程度(色が変わる程度)に全体に均一に。2回めは1時間ほど時間をおいてからたっぷりと散水します。
目安としては敷いた砂と同量以上です。なお、散水の勢いで表面に凹凸ができると、うまく硬化しない場合があるので要注意。
一般的なジョーロで散水すると、クレーターのような細かい穴が大量にできてしまいますし、何度も水を入れて運ぶのもけっこうな重労働です。できれば、霧が出るタイプのノズルが付いた散水ホースリールを利用することをおすすめします。
4.養生・完成
約1日、湿潤状態を保って表面に触れないよう養生し、表面が乾いて硬化したら完成です。ご覧のとおり、コテを使わなかったため表面にムラができてしまいましたが、一応完成させることができました。
防草砂を敷いてみた感想
大量の防草砂が必要
1平米あたり3cm厚で約3袋、4cm厚なら4袋必要です。「アイリスオーヤマ 固まる防草砂 10L イエロー」の場合、1袋当り10Lで10kgありますが、それでも1平米の3分の1から4分の1程度の広さしかカバーできないということです。
今回、TONELIKOは家の裏の非常に狭いスペースに敷設しましたが、全部で12袋でも足りませんでした。一度敷設してしまえば効果は長持ちしますが、雑草対策としては高コストな手段と言えるでしょう。
平らに均すのは難しい
表面に凹凸ができて均等に水が染み込まないと、硬化し切れない箇所ができてしまいますので、表面を平らに均す必要があります。でもこれ、ド素人には意外と難しいです。TONELIKOも、せめてコテぐらいは用意した方が良かったですね。
水やりは霧状で
百均で購入したような安価なジョーロでは水滴が大きすぎて表面をクレーター状にしてしまいます。これではせっかく表面を平らに均しても台無しですね。霧状のノズルがついたジョーロもしくはホースを用意しておくことをおすすめします。
かなりの重労働
水を含んでいないとはいえ、1袋10kgありますので、これを何袋も敷設場所に運んで均す作業を繰り返すのは、かなりの重労働でした。とくにこれからの季節、熱中症には気をつけましょう。
服が砂だらけ
防草砂は非常にキメが細かくサラサラしています。袋から開けると、どうしてもフワッと舞って服装に付いてしまいます。服が砂だらけになることはどうしても避けられません。
店頭で既に固まっているものも
今回、TONELIKOはホームセンターで購入しましたが、雨水が染み込んだのか既に中身の一部が固まっている商品もありました。ちょっと固まったぐらいなら手でほぐして元に戻せますが、できればそのような商品は避けたほうが無難ですね。
あとがき
たまにはガテン気分で身体を動かすのもいいですね。ただ、これからますます暑くなってきて雑草の勢いも増してきますので、防草砂を施工するなら早めにやっておいた方がよさそうです。
追記(2016年3月13日):1年9ヶ月後の様子
防草砂を敷いてから1年9ヶ月後の様子がこちら↑です。まだ雑草は生えていないようですね。
蒸し暑い中、汗だくになって作業した甲斐はあったようです。・・・というか、もっと早く涼しい時期にやるべきでしたね。
たしかに重労働でしたが、雑草が生えるごとに草むしりに追われる毎日から開放されたと思えば大正解でした!
ちなみに、こちらは防草砂が足りなかったため、仕方なく砂利を敷いたところです。↓
3月中旬でまだ寒さの残る時期ですが、雑草は元気です。
以上TONELIKOでした。
▼色はイエローとオレンジの2種類あります。今回使ったのはイエローです。
アイリスオーヤマ 固まる防草砂 10L イエロー
ちなみに、耐久性に優れ、駐車場に最適な「超硬い 固まる防草砂」という商品もあります。
コメント