本当に子供のため?習い事を選ぶ際に確認必須の9項目

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お絵かきする子ども 習い事
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入学、入園の時期がいよいよ迫ってきましたね。今年度から、お子さんに新しい習い事をさせてあげようと考えている保護者の方も多いのではないでしょうか。

我が家の長男も、今ではサッカーに明け暮れる毎日を送っていますが、3歳から多くの習い事を経験してきました。

ざっと並べてみますと、体操、水泳、サッカー、フットサル、ヒップホップダンス、ラグビー、英会話と多岐にわたります。とりわけサッカーは、今までに3つのチームと9つのスクールを渡り歩いてきました。

経済的にも大変でしたが、子どもの送り迎えや心身のケア、指導者とのコミュニケーションなど、保護者として頭を悩ませることも多々ありました。それでも、子どもが日々成長する姿を見ることは楽しくもあり、充実感のある毎日だったと思います。

そんな経験から、TONELIKOなりに気付いたことや学んだことを9項目にまとめてみたいと思います。
 

 

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1.子供がやりたい気持が大前提

サッカー遊びをする子ども

goo ランキングの調査によると、子どもに習わせたい習い事のランキング上位は、1位は英語等の語学、2位は音楽・楽器、3位はスイミングだそうです。

 
子どものうちから英語をマスターして将来は国際社会で通用する人間になって欲しい。

楽器の一つくらいは弾けるようになって欲しい。

小学生の体育の授業で、子どもが困らないようスイミングをできるようにしておこう。
 

理由は様々だと思いますが、いずれも子どもの可能性を広げてあげたいと思う親心のあらわれでしょう。

子どもは素直で好奇心旺盛ですので、はじめは親が勧めた習い事でも、本人が「楽しい」と思えば進んでやるようになります。進んでやればすぐに上達します。上達すると「やればできる」という達成感が湧き、さらにおもしろくなって積極的に取り組むようになります。

このポジティブなサイクルが回るようになれば大成功と言えるでしょう。
 

一方、問題は本人にその習い事をやる気がない場合です。

やりたくないことを無理やりやらせても続きませんし、得るものもありません。

もし子どもが「やめたい」と言ってきたら、叱責するのではなく、まずその理由を聞いてあげましょう。習い事そのものが原因ではない場合、たとえば、指導者と相性が合わないとか、通うのが大変だとか、いじめられているというケースもよくあります。

そのように、やめたい理由が取り除けるようなものであれば、たとえばクラスやスクールを変更するとか、何らかの方法で対処するべきです。しかし、習い事の対象そのものに、本人がどうしてもやる気になれない、もしくは興味が持てない場合は、無理強いは禁物です。

また、よくあるケースとして、親が自分の果たせなかった夢を子どもに託したい、もしくは自分の好きなことを子どもにもやってもらいたいという気持ちが強すぎるあまり、子どもに習い事を強制してしまうことがあります。前者は「身代りアスリート」と言われています。

しかし、子どもは親のコピーではありません。子どもは子どもで一個の独立した人格を持っています。親が好きだったことを必ずしも好きになるとは限りませんし、得意だったことが得意になるとも限りません。

逆に親がまったく縁のなかったことに興味を持ったり、才能を発揮する可能性もあります。俗に言う、「鳶が鷹を生む」というやつですね。

習い事をやるのは子どもです。あくまでも主役は子どもですので、親はサポーターの立場に徹し、子どもの気持ちを尊重してあげましょう。

 

2.幼児期はまだ自分のやりたいことがわからない

シャボン玉と子ども

前項では、「子どものやりたい気持ちが大前提」と書きましたが、実は幼児にはまだ自分がやりたいことがよく分かっていなかったり、そもそも習い事の対象自体がどのようなものかも分かってないことが多いです。

幼児期ですと、お友達がやっているからとか、お兄ちゃんやお姉ちゃんがやってて楽しそうだから、という理由から、「やりたい」と思うことが多いのではないでしょうか。

きっかけはそれでもいいと思います。

また、親がやらせたい習い事であっても、本人がちょっとでもやってみたい気持ちがあるならまったく問題ありません。

どんな習い事でも、子どもによって向き不向きがありますので、親が普段から、子どもがどんなことに好奇心を示しているか、どんな性格なのかをよく観察して把握しておくといいでしょう

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3.幼児期は多様な経験を

大木の根本

テニスの錦織圭選手は、スイミング、サッカー、野球、ピアノ。
同じくテニスの杉山愛選手は、スイミング、クラシックバレエ、フィギュアスケート、体操。
ゴルフの石川遼選手は、スイミング、サッカー。
同じくゴルフの宮里藍選手は、ピアノ、書道、野球、バスケットボール。

彼ら(彼女ら)が専門種目に専念するのは7~12歳頃ですが、それ以前の幼少期には幅広く様々な習い事を経験してきたそうです。
 

大木が育つためには、しっかりと地中深くに根を張らなければ簡単に倒れてしまいます。

人間の幼児期は、多種多様な経験を通して脳神経に刺激を与え、神経細胞の配線を増やし、複雑な回路を形成していく時期です。この配線が多ければ多いほど、その後の成長を支える土台がより強固なものとなります。

また、神経系は一度その回路ができあがるとなかなか消えません。たとえば、子供の頃に一度自転車に乗れるようになると、しばらく乗る機会がなくても、すぐに思い出して乗れるようになったりしますよね。

神経系は人間の諸器官の中でもっとも早く発達し、4~5歳までには成人の80%程度に達し、小学校入学時(6歳)には既に成人の約90%にまで達していると言われています。

とりわけスポーツの場合、専門種目を習得する際には、幼児期に様々な遊びや経験を通して神経回路が張り巡らされているほど、即座の技術習得が容易になります

幼少期から一つの習い事だけ毎日やらせれば上達は速いでしょうが、将来の伸びしろを先食いしているだけかもしれません。目先の成果にとらわれて促成栽培するようなことはせず、遠回りのようでも長期的視野に立って育成することを心がけましょう。

(via:錦織圭はサッカー少年だった!強固な土台を作る多様なスポーツ経験)

 

4.10歳位からやりたいことが明確に

子どもと空

幼児期には、自分のやりたいことが分からなかった子どもも、自我が芽生え始めると共に、自分の得意なことや好きなこと、やりたいことがだんだんと明確になってきます。

早い子だと7歳位、遅い子ですと12歳位と、個人差はありますが、おおよそ10歳位でやりたいことが明確になってくるのではないでしょうか。もしも子どもが「この習い事をもっとやりたい」あるいは、「あの習い事はもう飽きた」なんてことを言うようになったら、そのサインかもしれません。

ちなみに長男の場合は、3歳から水泳や体操、サッカーなどを続けてきましたが、本人の意向を踏まえて8歳からほぼサッカーに集中することになりました。

子ども自身に「これをやりたい!」という明確な意志が芽生えてきたら、できるだけその意志を尊重してあげましょう。

 

5.最大でも週4日まで

カレンダー

あれも大事、これも大事と、1週間の内7日すべてに習い事の予定を入れてしまうと、心身ともに休む暇がなくなってしまいます。

植木も水やりが大事だからといって、毎日大量に水を与えていたら根腐れを起こしてしまいますよね。

のんびりと過ごしたり、ボーッとする時間も、子どもには必要です。

休養があるからこそ、習い事の時には集中して頑張れるようになります。やるときはやる、休むときは休むといったメリハリを心がけましょう。特にスポーツの場合は、休養をしっかりと取らないと怪我をしやすくなりますので要注意です。

目安としては、習い事は最大でも週4日までに留めておいた方がよいでしょう。

心身共に余裕を持たせることが大事ですので、間違っても子どもの生命力を奪うような無茶はしないよう気をつけましょう

 

6.ブランドはあてにならない

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習い事には、プロのチーム名が付いているスクールや、有名な会社が事業の一環としておこなっているスクールも多くあります。そのようなある種のブランド名のついたスクールは、運営面においては確かにしっかりしています。

ただし、指導レベルに関しては、そのようなスクールのすべての指導者が必ずしも高いとは言えないというのが、TONELIKOの実感です。

むしろ大手ではなく、あまり広告宣伝に力を入れていないような個人経営的なところに、指導レベルの高いスクールが多かったように思えます。腕に覚えがある独立系の指導者が多いためか、一つ一つの指導に真剣みがあり、それが子どもにも伝わるものがあったのでしょう。

ただ、このような独立系指導者は個性的な方が多いので、子どもとの相性が合うかどうかという問題もあります。子どもを体験会に参加させたり、保護者も指導者とよくコミュニケーションを取ることで、しっかりと見極めることも大切です。

また、ブランド名のついたスクールでも、とりわけチェーン展開しているようなところでは、店舗によって指導レベルが異なります。

習い事のスクールを選ぶ際には、ブランド名に惑わされることなく、実績、口コミ情報、体験会、指導者とのコミュニケーション等を通じて、親子共によく確認してから決めるようにしましょう。

 

7.指導者選びが大事

アイスホッケーの始動

指導とは人間を相手にする仕事であるため、画一化された大量生産品のような品質管理は難しく、オーダーメイドにならざるを得ない面があります。

とりわけ、習い事の指導においては、異なる個性を持った子ども一人一人に対して、その性格やモチベーション、技能レベル等を敏感に感じ取った上で、最適なアプローチを試みるといった、いわば職人芸的なやり方が求められます。

職人芸の世界ですので、指導者の指導レベルによって子どもの上達度合いはまったく異なったものになります。したがって、子どもの可能性をどれだけ引き出せるかは、指導者選びが大きな鍵を握ります。

まず、やる気がなかったり、指導スキルがない指導者は論外ですが、権威主義的で子どもを頭から抑え付けるような指導者も避けた方が良いでしょう。なかには、子どもの成長よりも自分の感情や名誉欲、出世欲を優先する指導者も多いので、親がよく見極める必要があります。

また、自分の指導方法に固執し過ぎる指導者も要注意です。

「学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない」
ロジェ・ルメール(元サッカー・フランス代表監督)の言葉

 
子どもがその指導者を気に入っているかどうかも大切ですが、指導の現場を観察したり、指導者とコミュニケーションを取ることで、親の視点から冷静に判断することも必要ですね。

 

8.親の役割は気づきを促すことと励まし

親子

子どもの習い事に関して、具体的な指導は信頼できる指導者にお任せするとして、親にできることはなんでしょう?

経済的なバックアップ
食事を通しての栄養管理
子どもの送迎等を通して安全を見守ること

時には自主練習に付き合うこともあるでしょう。

他にはありませんか?

いいえ、これらと同じくらい大切な役割があります。

それは、考えるコミュニケーションを通して気づきを促すことと子どもを励ますことです。

「今日はどんなことをしたの?」
「何が楽しかった?」
「コーチからどんなことをほめられたの?」
「良かったと思うことは?」
「次回はどんなことを気をつけたい?」

習い事の内容を振り返り、言語化することで、やったことの意味をより深く理解できますし、自分の長所や課題を意識することにもつながります。もちろん、コミュニケーション能力の向上にも役立つでしょう。

また、その習い事を子どもが存分に楽しめるよう、励ましてあげてください。「辛い努力」は「楽しい夢中」にはかないません。なぜなら、前者は「やらなければならないこと」ですが、後者は「どうしてもやりたいこと」だからです。

 

9.成長プロセスを親子で楽しむ

親子で握手

子どもが楽しそうに何かに打ち込んでいる姿を観るのは、親としても楽しいものです。
気負いすぎることなく、子どもの成長とともに親も成長していく・・・

短期的な結果に一喜一憂することなく、プロセスそのものを楽しみましょう!

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。

私自身もまだまだ勉強中ですので、これからも考え方を随時アップデートしていくつもりですが、とりあえず今の考えを述べさせて頂きました。

これからも「主役は子ども」であることを忘れずに、子どもと共に成長していくことを楽しんでいきたいものです。

 

こちらの書籍は、大変共感するところが多く、オススメの一冊です。
著者の杉山芙沙子氏はテニスの杉山愛選手の母親でありコーチでもあります。
是非ご一読を!

 
一流選手の親はどこが違うのか(新潮新書)
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以上TONELIKOでした。

 
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